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「鉄は熱いうちに打て」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
鉄は熱いうちに打て
【読み方】
てつはあついうちにうて
【意味】
鉄は熱して軟らかいうちに打って鍛えるように、人も純粋な気持ちを失わない若いうちに鍛練すべきである。また、物事を行うには、それに適切な時期を失してはいけない。
それと、「チャンスはすぐに掴まないと、あっという間に過ぎていく」ってことも教えてくれてるんやな。これは、タイミングの大切さを忘れずにいたい言葉やな。
【語源由来】
イギリスのことわざ「Strike while the iron is hot.」から。
【類義語】
・老い木は曲がらぬ
・好機逸すべからず
・矯めるなら若木のうち
・鉄は熱いうちに鍛えよ
「鉄は熱いうちに打て」の解説
「鉄は熱いうちに打て」っていうことわざは、実は西欧から来ていて、英語だと「Strike while the iron is hot.」と言うんだよ。これを日本語に訳したのが「鉄は熱いうちに打て」なんだ。
日本でも昔から、鍛冶屋さんが鉄を加熱してから形を作るために打つという作業が行われていたから、このことわざは日本でもすぐに理解され、広く使われるようになったんだよ。
現在は、食器や刃物などを鉄で作ることはあまりなくなったけど、この「鉄は熱いうちに打て」っていうことわざは、機会があるときにすぐに行動するべきだという意味で、今でもよく使われているんだよ。
たとえば、試験勉強をするときや、新しいことに挑戦するときなどに、「今がそのチャンスだから、すぐに行動しなさい」っていう意味で使われることが多いんだね。
「鉄は熱いうちに打て」の使い方
「鉄は熱いうちに打て」の例文
- 英語教育は幼少期から始めた方が良いと言われている。まさに鉄は熱いうちに打て、である。
- 鉄は熱いうちに打て、なのだから、自分の気持ちが盛り上がっているうちに、すぐプロポーズした方が良いとおもう。
- その電話は今すぐに折り返した方が良いだろう。鉄は熱いうちに打てだぞ。
- 若い頃に肉体は鍛えておくべきで、年を取ってから初めて鉄は熱いうちに打て、を身にしみて感じるよ。
「鉄は熱いうちに打て」を英語で言うと?
「鉄は熱いうちに打て」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
Strike while the iron is hot.
- 直訳:鉄は熱いうちに打て。
- 意味:物事は時期を逃さないうちに実行しないと成功しにくい。
- 用語:strike:打つ / iron:鉄
Make hay while the sun shines.
- 直訳:日が照っているうちに干し草を作りなさい。
Never put off till tomorrow what you can do today.
- 直訳:今日できることを明日に延ばすな。
「鉄は熱いうちに打て」北村孝一先生の専門家コラム
ことわざ研究者(ことわざ学会代表理事)。エッセイスト。学習院大学非常勤講師として「ことわざの世界」を講義した(2005年から断続的に2017年3月まで)。用例や社会的背景を重視し、日本のことわざを実証的に研究する。
そして、同時に物事は適切なタイミングで行うことの重要性を示しているんだ。