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「人はパンのみにて生くるものに非ず」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
人はパンのみにて生くるものに非ず
【読み方】
ひとはぱんのみにていくるものにあらず
【意味】
人は物質的な満足を得るだけではなく、精神的な支えがあることで、充実した生活を送ることができるというたとえ。
これらがなかったら、人生はずいぶんつまらなくなってまうわ。
【語源・由来】
「新約聖書・マタイ伝四章」にある。
「人はパンだけで生きるのではない。神の口から出るすべての言葉によって生きる」とあるのに基づく。
イエスは40日間の断食のあとに、悪魔の最初の誘惑を退けるためにこの言葉を旧約聖書より引用した。
【英語訳】
A person shall not live by bread alone.
Man shall not live by bread alone.
「人はパンのみにて生くるものに非ず」の解説
「人はパンのみにて生くるものに非ず」という言葉は、物質的なものだけでなく、精神的な充足も人間の生活には不可欠であるという意味を持っているんだ。この表現は、単に食べ物や物質的な富だけではなく、文化、芸術、精神的な信念、愛など、より深い精神的な価値を必要とする人間の本質を強調しているよ。
この言葉は、聖書の一節に由来していて、「人はパンだけでは生きられない」というイエス・キリストの言葉が元になっている。それは、物理的な食べ物だけではなく、道徳的、精神的な教えや価値が人生において重要であるという教えを表しているんだ。
例えば、人々が仕事で成功しても、家族や友人との良好な関係、個人的な成長や自己実現など、他の多くの側面からも満足感を得ることが求められる。また、芸術や文学、宗教など、人生の意味を深める活動にも人々は価値を見いだしている。このことわざは、そうした人間の多面的なニーズを反映しているんだね。
「人はパンのみにて生くるものに非ず」の使い方
「人はパンのみにて生くるものに非ず」の例文
- そんなにお金に執着しないほうがいいよ。人はパンのみにて生くるものに非ずというじゃないか。
- 人はパンのみにて生くるものに非ずだから、もっと心を豊かにするような生活をしたいと思っている。
- 財産などなくなってもいいじゃないか。人はパンのみにて生くるものに非ずだよ。
- 人はパンのみにて生くるものに非ずというから、たまには音楽のコンサートへ行って芸術に触れてみよう。
- 豪邸を建てて高級家具を揃えたけれど、誰も訪ねては来ない。人はパンのみにて生くるものに非ずとはこのことをいうのか。
「人はパンのみにて生くるものに非ずというように、毎日栄養バランスの取れた食生活を心がけることが大切だ。」と使うのは誤り。
まとめ
経済的に豊かになることは、生活をするために必要なことではないでしょうか。
しかし、物質的に豊かになることばかりではなく、精神的に豊かになることもとても大切ではないでしょうか。
人はパンのみにて生くるものに非ずということを心がけて、生活をしたいものですね。
これは、文化、芸術、宗教、情緒的なつながりなど、人生の他の側面も大切であるという意味が含まれているね。