「魚を得て筌を忘る」の意味(出典・類義語)

魚を得て筌を忘る
【読み方】
うおをえてせんをわする
【意味】
目的を達成すれば、それまで役に立っていたものを忘れること。


魚を捕るための道具である筌は、魚を手に入れた後にはもう必要なくなるから忘れられがちなんや。それと同じで、我々も目的を達成した後は、そのために役立った手段や人々を忘れてしまうことがあるんやな。
「荘子」。魚をとってしまえばそのために使った筌を忘れてしまう意から。
【類義語】
・雨晴れて笠を忘る
・喉元過ぎれば熱さを忘れる
・暑さ忘れて陰忘る
「魚を得て筌を忘る」の解説
「魚を得て筌を忘る」っていうことわざはね、目的を達成した後に、その達成のために役立ったものや助けてくれた人のことを忘れてしまう、っていう意味なんだよ。
例えばね、友達が君に大事な試験の勉強を手伝ってくれたとして、それで君が高い点数を取れたとするね。でも、その後で君が「自分の努力のおかげだ」と言って、友達の助けを全く思い出さなかったり、感謝しなかったりするのは、まさに「魚を得て筌を忘る」っていう状態なんだ。
「筌」っていうのは、魚を捕るための道具なんだけど、魚を捕れたらその道具のことをすぐに忘れてしまうっていうのが、このことわざの元になっている話なんだよ。つまり、大事なことを達成したり、目的を果たした後に、そのための助けや支えになったものを忘れないようにしようって、教えてくれる言葉なんだね。
「魚を得て筌を忘る」の使い方




「魚を得て筌を忘る」の例文
- 塾のおかげで合格したのに、魚を得て筌を忘る様に実力で合格したと言う受験生が多い。
- 魚を得て筌を忘るとは、恩知らずのろくでなしだ。
- 人間は一人では生きれないのに、魚を得て筌を忘る如く、自分一人で大きくなったような顔をするのはよくない。
- 恩人への挨拶を怠るとは、魚を得て筌を忘る行為だ。
- 魚を得て筌を忘るように感謝の気持ちを忘れてしまっている人は、次に困ったときは誰も助けてくれないだろう。























