「影を畏れ迹を悪む」の意味(出典・故事・語源由来)
【ことわざ】
影を畏れ迹を悪む
【読み方】
かげをおそれあとをにくむ
【意味】
自分で勝手に心配事を作り、心休まらないこと。
「迹」は、足跡。
そうなんや!つまり、自分で自分の尻尾を追いかけるようなもんか。何も問題ないのに、くよくよ悩んで、心を落ち着かせられへんってことやな。
無駄に心配しすぎると、楽しいことも楽しめへんになるから、これは気をつけなアカンことやね。
【出典】
「荘子」
【故事】
自分の影におびえ足跡から逃げ出そうと、足を素早く上下させるものがいた。日陰に入って休めば影は消え、動かなければ足跡はつかないという考えがなかったために力尽きて死んだという故事から。
【語源・由来】
自分の影におびえ、自分の足跡をこわがる意から。
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「影を畏れ迹を悪む」の解説
カンタン!解説
「影を畏れ迹を悪む」っていうことわざは、自分で余計な心配をして、せっかくの楽しい時間を台無しにしてしまうことを指しているんだよ。
昔々の話に出てくる人が、自分の影が怖くて逃げたり、自分の足跡を悪いと思って足を上げ下げしたりして、結局、自分で自分を疲れさせてしまったんだって。
例えばね、テストの前に「もしかして落ちるかもしれない」「もっと勉強しなきゃ」とばかりに心配して、結局全然寝ていなかったら、テストの日に疲れてしまってうまくいかないことがあるよね。そのような、自分で自分を困らせる行動をこのことわざで表しているんだよ。
だから、このことわざは「自分で自分を悩ませないようにしよう」と教えてくれているんだ。余計な心配をせずに、リラックスして物事を進める方がいい結果につながることもあるんだよね。
「影を畏れ迹を悪む」の使い方
ああなったらどうしよう。こうなったらどうしよう。
心配事の9割は起こらないのよ。影を畏れ迹を悪むのはやめなさいよ。
残り1割が起こったらどうしよう。
だから心配し過ぎだって。
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「影を畏れ迹を悪む」の例文
- 彼は白髪が多いが、影を畏れ迹を悪むからだと思う。
- 影を畏れ迹を悪んでいるようだが杞憂に終わると思うよ。
- 君は影を畏れ迹を悪み疲れ果てているな。もっと気楽に生きた方がいい。
- 危機管理能力が高いのは良いことだが、影を畏れ迹を悪むようでは生きた心地がすまい。
- 影を畏れ迹を悪む彼は、心労で早死にしそうだ。
本当に問題があるわけではないのに、自分で不安を感じてしまうことを指している。