【ことわざ】
金は天下の回り物
【読み方】
かねはてんかのまわりもの
【意味】
お金は一カ所に留まることなく、人や場所から別の人や場所へ絶え間なく移りまわっているため、今、お金持ちの人でも失うことはあるし、逆に今、貧しい人でもいつかはまわってくるというたとえ。
【語源・由来】
今の世の中と違い、昔は貧富の差が激しい世の中だっため、貧しい所で生まれた者はいくら努力してもお金持ちになるのは難しかった。そのため、金は天下の回り物という言葉を世に広め、自暴自棄にならず、いつかはお金が手元に来るものだから、それまで頑張って仕事をしよういう教えを民衆に植え付けたという。
【類義語】
・金は天下の回り持ち
・金は世界の回り物
・金は世界の回り持ち
・金は浮き物
・金は湧き物
・金銀は回り持ち
・宝は国の渡り物
・貧乏難儀は時の回り
【対義語】
・金と子供は片回り
・金は片行き
【英語訳】
・Money is a great traveler in the world.
・Money changes the hands.
●Money is a great traveler in the world.
money ➡ お金
traveler ➡ 旅人
in the world ➡ 世界中の/で
直訳すると、「お金は世界の旅人である」となる。
money ➡ お金
traveler ➡ 旅人
in the world ➡ 世界中の/で
直訳すると、「お金は世界の旅人である」となる。
●Money changes the hands.
changes ➡ (changeの三人称単数の現在形)変化する・変える・変わる
hands ➡ (handの三人称単数の現在形)手
直訳すると、「金は手を変える」となる。
よく間違えやすいが、「回り物」を「周り物」と書いたり、「回し者」というのは誤りなので要注意。また「お金は使わないと経済がまわらないからたくさん使おう」という意味でもない。
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「金は天下の回り物」の使い方

今月2回も結婚式があって、疲れたよ。お母さんなんかお祝い金でヒーヒー言っていたよ。

おめでたいわね。結婚式かー、私たちも大人になったらお祝い金払わないとね。

えー!やだな、お金僕が欲しいくらいだよ。それでゲームとかお菓子とか買い放題だよね。

そんなこと言わないの。お母さんが金は天下の回りものっていっていたから、巡り巡って、自分たちが結婚した時に戻ってくるものよ。
「金は天下の回り物」の例文
- 先輩がお昼を奢ってくれた。お礼を言うと、「お金のことは気にしなくていいよ、だって金は天下の回りものだからね」といってくれた。
- 金は天下の回りものというが、お金を粗末にする者にはお金は回ってこないだろう。