「形影相弔う」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
形影相弔う
「形影相弔す」「形影相哀れむ」ともいう。
【読み方】けいえいあいとむらう
【意味】
訪れるものがなく、孤独で寂しいさま。
「形影相弔う」という言葉は、極度の孤独を表しているんだ。そのほどまでに人がいなくて、本当に独りぼっちで、自分の影だけが伴侶のような状態を指すんだよ。
なるほどね。まさに「影しかおらん」みたいな感じやな。誰も来てくれへんし、友達もおらん、そんな寂しい感じを言うんやね。
自分の影だけが、まるで友だちみたいにつき合ってくれてる、そんなさみしい風景を想像するわ。
【出典】
「曹植–上責躬応詔詩表」
【語源・由来】
自分の身体と影が慰め合う意から。
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「形影相弔う」の解説
カンタン!解説
「形影相弔う」っていう言葉は、とっても寂しくて、誰も訪れてこないし、一緒にいてくれる人もいないような状況を表しているんだよ。まるで、自分の体(形)と自分の影だけが一緒にいる、そしてその二つだけがお互いを慰め合っているような感じだよ。
例えばね、公園で一人で遊んでいる子がいて、周りには友達が誰もいなくて、その子だけが滑り台を滑ったり、ブランコをこいだりしている姿を想像してみて。その子の周りには他の人がいないけど、太陽の光でできるその子の影が一緒に動いてるよね。それみたいに、自分と自分の影だけが一緒にいるような寂しい状況を、「形影相弔う」と言って表現しているんだ。
この言葉は、人がどれだけ孤独で寂しいかを伝える時に使われることが多いよ。誰も側にいない時、自分を慰めてくれるのは自分の影だけ、っていう深い意味があるんだね。
「形影相弔う」の使い方
健太くん。毎日どこに寄り道しているの?
近所のおじいさんの家に行って話し相手になっているんだ。
一人なの?
家族と仲が悪くて一人ぼっちで、形影相弔うという感じだったからほっとけなくてね。
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「形影相弔う」の例文
- 人間関係が嫌で部屋に閉じこもったが、形影相弔う。
- 形影相弔う僕のところに友人が来て、空谷の跫音だった。
- 天涯孤独の身になり形影相弔う僕に、愛の手を差し伸べてくれた。
- 無人島でのんびり暮らしたいって?形影相弔って三日で音を上げると思うよ。
- 辺境での警備は形影相弔う。心がまいりそうだ。