【ことわざ】
下衆の勘繰り
【読み方】
げすのかんぐり
【意味】
心が卑しい者は、ひがみっぽくて邪推(じゃすい)するというたとえ。
邪推とは、他人の心意を悪く推量すること。ひがんで、自分に悪意をもっていると疑ってかかること。
【語源・由来】
下衆(げす)とは、品性が劣っていたり、能力が十分ではない者のこと。
勘繰り(かんぐり)とは、気をまわして悪い意味に推測して受け取ること。
【類義語】
−
【対義語】
–
【英語訳】
Petty suspicions. To shoot wide of the mark.
「下司の勘繰り」「下種の勘繰り」とも書く。
「下衆の勘繰り」の使い方

お母さんが近所の人と話しているのを聞いてしまったんだけど、最近うわさの不審者はお隣の息子さんらしいんだ。

本当の話なのかしら。

よくわからないけど、部屋はいつもカーテンが閉まったままだから、何をしているのかわからないよね。

そうかもしれないけれど、下衆の勘繰りは良くないと思うわ。
「下衆の勘繰り」の例文
- 最近取引するようになった業者は、部長と癒着していると噂になっているが、それは下衆の勘繰りだ。
- ぼくと彼女が人に言えないような間柄だなんて、下衆の勘繰りはやめてくれないか。
- 下衆の勘繰りかもしれないけれど、どう考えてもあの二人の行動は怪しいと思わないか。
- 母は芸能人のスクープを知ることが楽しいようだ。下衆の勘繰りのようだから、私はやめて欲しいと思っている。
- 一度一緒に食事をしただけなのに、どんな関係かとしつこく聞いてくるなんて、下衆の勘繰りのようなことはやめて欲しい。
その人のことを貶(おとし)めていう言葉なので、不用意に使わないように気をつける必要がある。
まとめ
噂になっていることを知りたいと思うことが、あるのではないでしょうか。
しかし、悪意を持って疑ってかかることは、あまり気持ちの良いものではないですね。
下衆の勘繰りと言われてしまわないように、気をつけなければなりませんね。