「鴻鵠一挙千里、恃む所は六翮のみ」の意味(語源由来・出典・故事)
【ことわざ】
鴻鵠一挙千里、恃む所は六翮のみ
【読み方】
こうこくいっきょせんり、たのむところはりっかくのみ
【意味】
君主の国政を補佐するのは数名の賢人だけで十分で、多くの凡人は役に立たないということ。
大きな鳥が一度で遠くへ飛べるように、少数の賢者が多くの仕事をこなせるってわけやね。質よりも質が大事やってことか。
【語源・由来】
大きな鳥は一飛びで千里も飛ぶが、飛ぶために頼りにしているのは六枚の強い羽だけで、他の多くの羽は飛ぶのに役立っていないという意から。
【出典】
「韓詩外伝」
【故事】
中国春秋時代に晋の平公が川遊びをしているとき、船頭に「どうしたら、すぐれた兵士を集めて一緒に川遊びを楽しめるだろうか」と尋ねた。船頭の盍胥が、「兵士が来ないのは、主君に士を好む気持ちがないからです」と答えると、平公は「いや、わたしの家の門の前には、食べ物を与えている食客が大勢いる。どうしてわたしが士を好まないなどと言えるだろうか」と言った。それに対して盍胥が答えたことば。
「鴻鵠一挙千里、恃む所は六翮のみ」の解説
「鴻鵠一挙千里、恃む所は六翮のみ」っていうのは、ちょっと難しいけど、こんなことを言っているんだよ。大きな鳥が一回の飛びですごく遠くまで飛べるように、国を治める時、本当に優れた数人の賢い人がいれば、それだけで国は上手く回るんだよ。でも、たくさんの普通の人たちがいても、それだけじゃ国を良くするのは難しいんだってこと。
例えば、サッカーチームで考えると、1、2人のすごく上手な選手がいれば、そのチームの実力はぐっと上がるけど、たくさんの普通の選手がいても、強いチームにはなれないんだよ。大切なのは、本当に優れた人たちを見つけて、それを大切にすることなんだね。
「鴻鵠一挙千里、恃む所は六翮のみ」の使い方
「鴻鵠一挙千里、恃む所は六翮のみ」の例文
- 大勢の有能な幹部はいらない。鴻鵠一挙千里、恃む所は六翮のみのように、数人の腹心がいれば良い。
- 有能な人を多く雇う余裕はないが、鴻鵠一挙千里、恃む所は六翮のみという。若干名なら何とかなる。
- 鴻鵠一挙千里、恃む所は六翮のみといわれるが、信頼に値する社員は実際そんなものだ。
- 社長は鴻鵠一挙千里、恃む所は六翮のみと思っているようだが、どの社員もそれぞれ個性があり役に立っている。
- 鴻鵠一挙千里、恃む所は六翮のみだから、エース級の精鋭社員だけを100名集めようと思っても無理な話だ。