「觥飯も壺飧に及ばず」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
觥飯も壺飧に及ばず
「觥飯は壺飧に及ばず」ともいう。
【読み方】こうはんもこそんにおよばず
【意味】
急いでいる時は不完全ながらも手早い方が良いこと。
「觥飯」は、立派なごちそう。「壺飧」は、食器に盛った粗末な汁かけご飯。
あ、なるほど!つまり、完璧を目指すより、さっと済ませてしまう方が良い場面もあるんやな。例えば、お腹ペコペコのときは、おいしいご飯を待つより、さっと何か食べてエネルギーを補給する方が良いってことやね。
完璧を追い求めすぎず、場面に応じて柔軟に対応することの大切さを教えてくれる言葉や!
【出典】
「国語」
【語源・由来】
空腹時は丁寧に手間暇かけて作られたご飯よりも粗末でもすぐに食べられるご飯の方が良いということから。
【類義語】
・巧遅は稚拙に如かず
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「觥飯も壺飧に及ばず」の解説
カンタン!解説
「觥飯も壺飧に及ばず」っていう言葉は、緊急の時や急いでいるときには、完璧でなくてもすぐに使えるものや手に入るものの方が価値がある、という意味を持っているんだよ。
言葉の中の「觥飯」とは、立派なごちそうのことを指していて、「壺飧」は粗末だけどすぐに食べられる食事のことを指すんだ。このことわざは、空腹のときに、どんなに立派な料理が出てくるのを待っていても、すぐに食べられるシンプルな食事の方がありがたいっていうことを表しているんだね。
例えば、山登りをしていて、とてもお腹が空いたときに、高級レストランのフルコースを待つよりも、すぐに食べられるおにぎりやサンドイッチの方がありがたい、っていう感じだね。
このことわざは、状況やタイミングによっては、シンプルで手早いものの方が役に立つ、ということを伝えているんだ。だから、どんなに素晴らしいものや完璧なものを目指すことも大切だけど、時と場合によっては、手軽で速い方法を選ぶことも大切だっていうことを思い出させてくれるんだよ。
「觥飯も壺飧に及ばず」の使い方
急いでいるのにはらぺこなんだけど、何か食べ物はない?
ご飯があるから卵かけご飯で召し上がれ。
ありがとう。觥飯も壺飧に及ばずだね。おいしいよ。
空腹は最高のスパイスって言うしね。
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「觥飯も壺飧に及ばず」の例文
- 忙しいサラリーマンにフレンチのフルコースは必要ない。觥飯も壺飧に及ばずで「安い、うまい、はやい」の牛丼が良い。
- レンジでチンした冷凍食品が空腹にしみる。觥飯も壺飧に及ばずだ。
- 觥飯も壺飧に及ばずで、状況によっては丁寧にだしをとった料理よりも時短料理の方が良いこともある。
- 急いでかきこむ駅のホームの立ち食いそばがなんともうまい。觥飯も壺飧に及ばずというやつだ。
- 患者の診察の合間に食べるコンビニのおにぎりは、僕の大事なエネルギー源だ。觥飯も壺飧に及ばずというがどんな高級料理でもかなわない。
時には手間をかけるよりも、素早く手を打つことが重要になる状況もあるんだよ。