「蛟竜雲雨を得」の意味(語源由来・出典・故事)
【ことわざ】
蛟竜雲雨を得
【読み方】
こうりょううんうをう
【意味】
世に出ていない英雄や豪傑が、時運にのって才能や実力を発揮すること。
時と場所がピッタリ合えば、その人の力が本当に光るんやな。いいタイミングでの出会いが大事やな!
【語源・由来】
みずちや竜が雲や雨を得て天にのぼる意から。
【出典】
「三国志」
【故事】
中国、後漢の時代に呉の孫権と対立していた蜀の先王劉備が荊州を奪い返して勢力を広げた。これを心配した孫権の部下が上伸して「劉備には、関羽・張飛という、熊と虎にたとえられる武将がいる。これらの人物は、みずちが雲や雨を得れば天にのぼるように猛威を奮うようになるだろう」という故事による。
「蛟竜雲雨を得」の解説
「蛟竜雲雨を得」っていうのは、すごく古い物語からきてる言葉だよ。
元々は「呉志」っていう史書の中の「周瑜伝」から来ているんだ。この言葉の背景には、蛟竜(こうりゅう)というドラゴンのような生き物が雲と雨を得ると、空を飛ぶことができるっていう伝説があるんだ。
この言葉は、人が適切な状況やチャンスに出会うと、その人の才能や能力が最大限に発揮される、っていう意味で使われることが多いよ。つまり、すごく優れた人でも、適切な環境やチャンスがなければ、その能力を発揮することができないってこと。
例えば、サッカーの選手がいて、その選手がすごく上手だけど、いいチームに入れなかったら、その選手の才能は十分には発揮されないかもしれない。でも、いいチームに入るチャンスがあれば、その選手はすごく活躍できるようになる。これが「蛟竜雲雨を得」の例として考えられるよ。
だから、このことわざは、人の能力や才能を最大限に発揮するためには、適切な環境やチャンスが大切だってことを教えてくれているんだよ。
「蛟竜雲雨を得」の使い方
「蛟竜雲雨を得」の例文
- 孔子も時に会わずというが、優秀な人でもチャンスに恵まれないと世に認められない。蛟竜雲雨を得となって努力が報われてうれしい。
- 大会がないとスポーツ選手だって実力を発揮できない。蛟竜雲雨を得となるよう、若い人たちがチャレンジできるような機会を増やす。
- 不遇の時を経て蛟竜雲雨を得。
- よい編集者に出会ったことで蛟竜雲雨を得、数多くの名作を世に送り出した
- 運よく蛟竜雲雨を得て、彼は世界に羽ばたいていった。