「三国一」の意味
【ことわざ】
三国一
【読み方】
さんごくいち
【意味】
世界一ということ。天下第一。
「三国」は、日本・唐(中国)・天竺(インド)の三つの国。昔の人はこの三国が全世界だった。
「三国一」は、富士山の異称。また、結婚式で花嫁や花婿を褒めることばとして使われる。
ええっ、一つの言葉でこんなにいろんな意味があるんや!
日本や中国やインドで一番いいものや、新郎新婦を大絶賛するときや、昔の歌や、甘酒まで!ほんまに使い方によって、ぜんぜん違うことを表すことができるんやな。言葉の奥深さ、すごいわ。
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「三国一」の解説
カンタン!解説
「三国一」っていう言葉は、いくつかの違う意味があるんだよ。
- 最初の意味は、日本、中国、インドの三つの国の中で最もすごい、一番のものってこと。まるで、これらの国々で一番すごいって意味だから、簡単に言うと「世界一」っていう意味だよ。
- 次の意味は、江戸時代の初めころに人気だったお祝いの歌のこと。この歌の歌詞の中に「三国一ぢゃ何々になりすまいたしゃんしゃん」という部分があって、それからこの言葉が生まれたんだ。
- 最後の意味はちょっと面白いんだけど、富士山が一晩でできたという伝説から来ているんだよ。それをもとに、一晩で作れるもの、という意味で、甘酒の別名としても使われているんだ。
だから、「三国一」って言葉を聞いたら、これらの3つの違う意味があることを覚えておくといいね!
「三国一」の使い方
あのお嫁さんは三国一だね。
元モデルなんですって。
ほー。だからドレスの着こなしが他と違うのか。
スタイルが良いとドレスが似合うわよね。
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「三国一」の例文
- 富士山は間違いなく三国一だ。高い山はたくさんあるが、こんなに美しい山は他にない。
- 日本の水道水は三国一の安全性でしかもおいしい。
- 三国一の治安のよい国にしたい。
- みんなそれぞれ、自分の国のカレーが三国一だと思っている。
- 彼女の美声は三国一で、日本語が理解できない人も涙する。
「三国一」の文学作品などの用例
仁羽さんはそこがえらいのよ。あたしが何を言ったって、平気の平左よ。そりゃもう、あんなありがたい御亭主さんって、まあ三国一の花婿さんね。(横光利一の寝園より)
① 日本、中国、インドの三つの国の中で最も優れていることを表す。さらに、これは世界全体で最もすぐれていることを指すこともある。 ② 結婚式のような場で、新郎や新婦を「世界一」として讃えるための表現。 ③ 江戸時代の初めに人気だった、宴会で歌われる小唄。また、その歌詞の一部。 ④ 富士山が一夜で形成されたという伝説に基づき、一夜で作られることから、甘酒の別名としても使われるんだ。