「賊に兵を借す」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
賊に兵を借す
【読み方】
ぞくにへいをかす
【意味】
敵に便宜を図り、自分が損害をこうむること。
「兵」は、武器。「借す」は、貸す。
あー、なるほどな。それはつまり、「敵に手助けをしてしまうと、自分が損をすることがある」ということやな。
例えば、盗賊に武器を貸してしまうと、その武器を使って自分が攻撃されるかもしれへんねん。つまり、敵に手を貸すことは慎んだ方がいいってことを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
盗賊に武器を貸す意から。
【出典】
「荀子」
【類義語】
・寇に兵を藉し、盗に糧を齎す
・盗人に糧
・敵に糧
【スポンサーリンク】
「賊に兵を借す」の解説
カンタン!解説
「賊に兵を借す」ということわざは、敵に武器を貸すことから来ていて、敵や競争相手に不利益を与えることを意味しているんだよ。この表現は、敵に有利になるような行動を取ることで、結果的に自分自身が損害を受けるという状況を表しているんだね。
この言葉は、「兵」が武器を、「借す」が貸すという意味を持っていて、文字通りには盗賊に武器を貸すことを意味しているよ。比喩的には、自分の敵に有利になるような援助や支援をしてしまい、その結果、自分が不利な立場に立たされることを指しているんだ。
このことわざは、自分の競争相手や敵対者に無意識のうちに助けを与えてしまうことの危険性を示しているよ。また、この言葉は、自分の行動が予期せぬ結果をもたらす可能性があることを警告しているんだね。このことわざは、敵対者に対しては慎重に行動し、自分の行動が持つ可能な影響を十分に考慮することの重要性を教えてくれるんだ。
「賊に兵を借す」の使い方
何であの選手を放出したのかな。
素行が悪かったみたいよ。
実力は申し分ないから、賊に兵を借すことにならない?
何か事件を起こしてチームのイメージが悪くなるより良いと判断したんでしょう。
【スポンサーリンク】
「賊に兵を借す」の例文
- テロリストに身代金を払うと賊に兵を借すことになるので、身代金を払うような状況にならないよう渡航制限をかける。
- ライバルにレシピを教えるのは、賊に兵を借すようなものだ。
- 彼を首にしたいが、頭の中の機密情報も一緒に持っていかれ賊に兵を借すことになる。
- 今このことが世に知れると、賊に兵を借すごとく組織の弱点を敵に握られ不利になる。
- マイナンバーカードのセキュリティ問題が続々と発覚しているが、大至急何とかせねば賊に兵を借すのと同じで国民を危険にさらす。
元々は、盗賊に武器を貸すという意味から来ているよ。