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「谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささず」の意味(語源由来)
【ことわざ】
谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささず
「谷の枯木は高しと雖も峰の小松に影ささず」ともいう。
【読み方】たにのかれきはたかけれどみねのこまつにかげささず
【意味】
身分が高くても衰え勢いがないものは、弱小のものにさえ恩恵を与えることはできない。
「谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささず」ということわざは、「身分や地位が高くても、その人が衰えて活力がなければ、地位が低い人々に恩恵を施すことはできない」を表しているんだ。
「谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささず」は、「地位が高い人でも、力を失ってしまえば他人に恵みを与えられない」ってことやな。
立派な地位にあっても、その力を使って他人を助ける意欲や能力がなければ、その存在は無意味になるんやね。
【語源由来】
いくら高くても谷間の枯れ木では峰の小松に影を落とすことさえできない意から。
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「谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささず」の解説
カンタン!解説
「谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささず」のたとえは、肩書や地位が高くても実質的な力がなければ、人々に対して恩恵を施したり影響を及ぼすことはできないという意味を持っているんだ。
たとえば、地位は高いけれども能力が伴っていない人、年長者でも情熱や活力がない人は、若者や部下に良い影響を与えることができないという意味なんだ。
また、このことわざには、一見目立たない位置にいても、粘り強く成長していく者が結果的に大きな影響力を持つことができるという意味も含まれているんだよ。
そのため、地位や名声にとらわれず、自身の成長と実力向上に努めるべきであるという教訓も読み取ることができるよ。
「谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささず」の使い方
困ったなー。彼の権力で何とかしてくれないかな。
谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささずっていうから無理だろうね。
今の彼にはかつての勢いがないか…。
僕たちの力で何とかしてみようよ。
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「谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささず」の例文
- 部長は出世コースから外れたので、谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささずのごとく部下の人事をどうこうする力はない。
- 地位は高いけれども、谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささずというように、彼自身に力があるわけじゃないから頼りにならないよ。
- 彼の身分は貴族だが、谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささず影響力はもうない。
- 先生に就職先を紹介してもらおうかと思ったが、権力を失い谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささずだった。
- 谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささず、部下により良い待遇を与えることもできない。