「大功を論ずる者は小過を録せず」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
大功を論ずる者は小過を録せず
【読み方】
たいこうをろんずるものはしょうかをろくせず
【意味】
大きな功績をほめる時、功績の過程に小さな過失があっても大目に見て問題にしないということ。
せっかくの素晴らしいことをする人がちょっとしたミスをしたからって、そればかりに目をつけるのはよくないってことやねん。大きな功績をたたえるときは、ちょっとのミスはスルーしてあげようってことやな。
【出典】
「漢書」
【類義語】
・大功を成す者は小苛せず
・大行は細謹を顧みず
「大功を論ずる者は小過を録せず」の解説
「大功を論ずる者は小過を録せず」っていうことわざはね、大きな功績を評価する時には、たとえその中に小さなミスや過ちがあっても、それを重要視したり問題にしないっていう意味なんだよ。
例えばね、学校でクラスのみんなが協力して素晴らしいプロジェクトを完成させた時に、ちょっとしたミスがあっても、みんなの頑張りや成果を評価することが大切なんだよ。
「論ずる」は評価や議論することを意味していて、「小過」は小さなミスや過ちを指しているんだ。「録せず」は、それを記録したり重要視することをしない、という意味なんだよ。
つまり、「大功を論ずる者は小過を録せず」は、大きな功績や成果を評価する時には、小さなミスや過ちを問題視せず、目立たせないようにすることが大切だという教えを伝えているんだね。
「大功を論ずる者は小過を録せず」の使い方
「大功を論ずる者は小過を録せず」の例文
- この偉大な研究結果を見たら、研究費の不正受給など問題にはできない。大功を論ずる者は小過を録せずだ。
- ドーピングで金メダルを取った選手に、大功を論ずる者は小過を録せずとは言えないだろう。
- 君の功績に免じて、大功を論ずる者は小過を録せずというように遅刻は目を瞑る。
- 大功を論ずる者は小過を録せずだと思うが、日本の週刊誌は成功者のあら探しをして書きたてるのが好きだ。
- 大成功した暁には、大功を論ずる者は小過を録せずというように、数々の無礼が見逃されることになるだろう。