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「知者も千慮に必ず一矢有り、愚者も千慮に必ず一得有り」の意味(出典)
【ことわざ】
知者も千慮に必ず一矢有り、愚者も千慮に必ず一得有り
ちしゃもせんりょにかならずいちやあり、ぐしゃもせんりょにかならずいっとくあり
【意味】
道理に通じた者でも、千二一つくらいは間違え、愚かな者でも、千二一つくらいは良い考えが出るということ。
これは、「完全無欠の人間はいないし、誰でも役に立つアイデアを出せる可能性がある」ってことを教えてくれるわな。
【出典】
「史記」
「知者も千慮に必ず一矢有り、愚者も千慮に必ず一得有り」の解説
「知者も千慮に必ず一矢有り、愚者も千慮に必ず一得有り」っていうことわざはね、たとえ頭が良くて物事をよく理解している人でも、たまには間違った選択をすることがあるし、逆に、あまり物事を理解できない人でも、たまには良い選択をすることがあるよっていう意味なんだよ。
この言葉は、古代中国の話から来ているんだ。その話ではね、劉邦と項羽という二人の人が、中国の支配権をめぐって戦っていた時のことなんだ。その時、劉邦の側の将軍、韓信が戦いで勝って、敵の軍師、広武君を捕まえたんだ。広武君は、物事をよく理解して、いつも良い判断をする人として知られていて、韓信は彼を尊敬していたんだよ。
その広武君を捕まえた韓信は、広武君に自分の教えを教えてもらいたくて、広武君の手足の縛りを解いたんだ。そしたら、広武君は「知者も千慮に必ず一失有り、愚者も千慮に必ず一得有り」と言ったんだって。
だから、このことわざは、「頭の良い人でも間違えることがあるし、頭の悪い人でも正しい選択をすることがある」っていう意味だよ。つまり、誰でも完全ではないし、誰でもいい選択をすることができるってことなんだね。
「知者も千慮に必ず一矢有り、愚者も千慮に必ず一得有り」の使い方
「知者も千慮に必ず一矢有り、愚者も千慮に必ず一得有り」の例文
- 優秀な人だって間違えることはある。知者も千慮に必ず一矢有り、愚者も千慮に必ず一得有りだから、たった一回の失言を寄ってたかって責めるのは良くない。
- 知者も千慮に必ず一矢有り、愚者も千慮に必ず一得有りというが、頭がいい官僚たちが作ったシステムは、いつも不具合を生じ国民に大迷惑をかけ、税金の無駄づかいになる。千に一つというより、十に一つという感じだ。
- 知者も千慮に必ず一矢有り、愚者も千慮に必ず一得有りというので、愚者の意見も馬鹿にできない。
- 完璧な人間はいないんだよ。知者も千慮に必ず一矢有り、愚者も千慮に必ず一得有りというからね。
- 誰だって間違えるし、良い案を思いつく。知者も千慮に必ず一矢有り、愚者も千慮に必ず一得有りだから、間違えたからと笑ってはいけないし、普段愚かだからと馬鹿にしてはいけない。