「治を為すは多言に在らず」の意味(出典)
【ことわざ】
治を為すは多言に在らず
【読み方】
ちをなすはたげんにあらず
【意味】
政治を行うのに多弁は不要だということ。国の統治は口先だけの言葉でなく、どう善政をするかにある。
そうやな。口先だけでうまくいくなら、喋り続けるだけで世の中がうまく回るわけやけど、そうはいかんもんやな。
国を治めるってことは、言葉だけでなく、実際に行動に移すことが求められるんや。それが一番大事なんやな。
【出典】
「史記」
儒者の申公が漢の武帝にのべたことば。
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「治を為すは多言に在らず」の解説
カンタン!解説
「治を為すは多言に在らず」っていうことわざはね、要するに、国や町をうまく管理するためには、たくさん話すことよりも、ちゃんと行動することが大切だよってことを伝えているんだよ。
例えば、学級会で何か問題が起きて、先生やクラスのみんなが話し合いをするときを考えてみてね。その時に一人の生徒がいっぱい話をして、「こうすればいい!」「あれを変えたら問題が解決する!」って言っているけど、結局何も行動しなかったら、話したことは何の意味もないよね。
この言葉は、そんな状況を教えてくれて、たくさん話すのではなく、ちゃんと行動に移して問題を解決することが大切だっていうことを教えてくれるんだよ。だから、このことわざは、「行動は言葉よりも大切」という教えを私たちに伝えているんだよ。
「治を為すは多言に在らず」の使い方
また政治家が失言していたね。
治を為すは多言に在らずっていうのに、べらべらしゃべり過ぎなのよ。
沈黙は金雄弁は銀っていうしね。
政治家には不言実行であってほしいわ。
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「治を為すは多言に在らず」の例文
- 議論ばかりしていては小田原評定のようになる。政治家は、治を為すは多言に在らずと心得なければならない。
- 無能な人間ほどよくしゃべる。治を為すは多言に在らずと考え、世の中をよくするために実行するべきだ。
- 言葉巧みな政治家ほど、選挙中に掲げた公約を実行しない。治を為すは多言に在らずというから、選挙演説に惑わされてはいけない。
- あの政治家は口を開けばポエムのようなことばかりで、この国を良くする政策を打ち出せない。治を為すは多言に在らずとは本当だ。
- 男は黙って行動有るのみ。治を為すは多言に在らずといい、黙って政治を執り行うべきだ。
言葉でうまく説明できることはもちろん大切だけれども、それよりも何よりも善政を実行し、行動で示すことが求められているという教えだよ。