「月に一鶏を攘み以て来年を待つ」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
月に一鶏を攘み以て来年を待つ
【読み方】
つきにいっけいをぬすみもってらいねんをまつ
【意味】
悪いことと分かっているのに、即刻やめることができず、理由をつけて先延ばしにしようとすること。
悪いことだと思ったら、すぐやめるべきだという戒め。
「月に一鶏を攘み以て来年を待つ」ということわざは、長い間続けてきた悪い習慣はすぐには改められないという意味があるんだよ。
そうかいな、つまり、「すぐには悪い習慣をやめられへん」ってことやな。
毎月一匹鶏を盗んで、それを来年まで続けてしまうなんて、まさに悪い習慣が身についてしまうと、なかなか止められへんんやな。悪いことはすぐに改めるべきやな。
【語源由来】
隣家の鶏を盗んでいるものをとがめると「ではこれから月に一羽ずつ盗んで、来年になったらやめる」と答えたというたとえ話から。
【出典】
「孟子」
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「月に一鶏を攘み以て来年を待つ」の解説
カンタン!解説
「月に一鶏を攘み以て来年を待つ」っていうことわざはね、悪いクセがついてしまうと、それを一気にやめるのはとても難しい、っていう意味だよ。
例えばね、いつもお菓子をたくさん食べてしまう子がいたとして、その子が「明日からお菓子を全然食べないようにする!」って言っても、実際にはすぐにはやめられないよね。だから、最初は「1日に1つだけ食べるようにする」とか、少しずつ減らしていく方がうまくいくことが多いんだ。
このことわざの由来はね、毎日鶏を盗んでいた人が、来年からは盗むのをやめると約束したんだけど、それまでの間に毎月1羽だけ盗むと言ったという話からきているんだよ。つまり、すぐには悪いクセをやめることができない、っていうことを教えてくれるんだね。
「月に一鶏を攘み以て来年を待つ」の使い方
スマホを見ながらご飯を食べるのは行儀が悪いわよ。
僕の家は家族全員がこんな風にご飯を食べるから、これが当たり前なんだと思っていたよ。いずれなおすよ。
月に一鶏を攘み以て来年を待つようなことを言わないで、すぐにやめなさいよ。
身についてしまった癖はなおらないよ。
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「月に一鶏を攘み以て来年を待つ」の例文
- 煙草の副流煙が家族の健康を害するとわかっていながら、月に一鶏を攘み以て来年を待つごとく禁煙を先延ばしにしている。
- 一度不正をするとやめられなくなり、月に一鶏を攘み以て来年を待つように悪事から抜けられなくなる。
- 長時間スマホを見るのは目と脳に良くないと分かっているが、月に一鶏を攘み以て来年を待つのと同じでズルズルとやめられずにいる。
- ジャンクフードは身体に悪そうだが、月に一鶏を攘み以て来年を待つようにやめられない、とまらない。
- 悪い習慣は良い習慣より身につきやすく、改善しにくい。月に一鶏を攘み以て来年を待つように、即やめることは難しい。