「天水桶の孑孑」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
天水桶の孑孑
【読み方】
てんすいおけのぼうふら
【意味】
世間知らずのこと。
世間知らずっていうのは、自分の周りのことしか知らんってことやな。もっといろんなところを見たり、経験したりすることが大事やね。そうすれば、世界がどれだけ広いかがわかるってわけや。
【語源由来】
天水桶にいるぼうふらは、その中が全世界だと思う意から。
【類義語】
・井の中の蛙大海を知らず
・井蛙は以って海を語る可からず
・夏の虫氷を笑う
・葦の髄から天井を見る
・夜郎自大
「天水桶の孑孑」の解説
「天水桶の孑孑」ということわざは、狭い世界しか知らないことを意味しているんだ。ここでいう「天水桶」とは、雨水を溜めておくための大きな桶のことで、防火用に使われるものなんだよ。そして、「孑孑」とは、水たまりなどにいる小さな蚊の幼虫のことだね。
このことわざは、天水桶の中で生きる孑孑は、その桶の外の広い世界については何も知らないという状況を表しているんだ。つまり、自分の小さな環境や経験の中だけで生活している人が、外の広い世界やさまざまな経験について知らないことを表現しているんだよ。
たとえば、自分の住んでいる地域や小さなコミュニティからあまり出たことがない人は、世界の広さや多様性についてあまり理解していないことがあるね。そういう人を指して「天水桶の孑孑」という言葉を使うことができるんだ。
このように、「天水桶の孑孑」ということわざは、狭い範囲の経験しか持たない人のことを指す言葉なんだね。
「天水桶の孑孑」の使い方
「天水桶の孑孑」の例文
- ともこちゃんは箱入り娘で、電車の乗り方も分からない天水桶の孑孑だ。
- 天水桶の孑孑になりたくないので、世界を見てまわる。
- 可愛い子には旅をさせよというし、可愛い子に天水桶の孑孑になってほしくないから留学させる。
- 天水桶の孑孑のまま社会に出たら、彼は大変な目にあうだろう。
- 若旦那は天水桶の孑孑だから、後を継ぐ前に他社に修行に出た方がいいと思う。