「刀筆の吏」の意味(出典)
【ことわざ】
刀筆の吏
【読み方】
とうひつのり
【意味】
文章を書くのみの小役人。書記。
「刀」は、紙が普及する前の簡(竹や木の札)の誤字を削るのに用いた小刀。
ああ、それは、紙とペンを使って書類や文書を作成する人のことやな。目立たへんけど、大切な役割を持ってるんやろな。
書類がきちんと整理されてなかったら、大変なことになるもんな。背後でコツコツと大事な仕事をこなしてくれる人たちを指す言葉やね。
【出典】
「戦国策」
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「刀筆の吏」の解説
カンタン!解説
「刀筆の吏」ってのは、文章を書く仕事をする小さな役人や書記のことを指しているんだよ。
ここでの「刀」とは、昔の時代に、今のような紙が普及する前に、竹や木の札(それを簡かんって言うんだよ)に文字を書くときに使われていたもので、もし書き間違えたら、その間違えた部分を削るために使う小刀のことなんだ。
「筆」は、文字を書くときに使う筆のことを指していて、この二つを合わせて「刀筆」という言葉ができているんだね。
要するに、この「刀筆の吏」とは、昔の役所や官庁で、主に文章や記録を書く仕事をしていた人々のことを指しているんだよ。今の時代で言うと、事務職や秘書のような仕事をしている人たちに近いかな。
「刀筆の吏」の使い方
彼は霞が関の官僚なんだって。すごいよね。
所詮、刀筆の吏よ。何か新しいことを考え出すことができるわけでもないのよ。
それでも霞が関勤めってだけですごいじゃない。
お母さんの苦労を思って、発明グッズをつくる小学生の方がすごいわよ。
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「刀筆の吏」の例文
- 彼は刀筆の吏で、議事内容を書き留める仕事をしている。
- 刀筆の吏の意見は聞いていない。黙って書き記していればいい。
- 速記が得意なともこちゃんは、刀筆の吏にむいている。
- 今回の災害の体験を後世に残したいので、話す余力があるうちに刀筆の吏を呼んで欲しい。私の話を筆記してもらいたい。
- 刀筆の吏が書いてくれたが、これが字が汚くて、何が書いてあるのかさっぱり読めない。
つまり、文書や記録を取り扱う書記のような役職を示しているんだ。