【故事成語・ことわざ】
禍を転じて福と為す
「災いを転じて福となす」ともいう。
【読み方】
わざわいをてんじてふくとなす
【意味】
・身にふりかかる災難(さいなん)を活用(かつよう)して、自分に役立(やくだ)つものとして利用するさま。
・不幸なことが一転して幸福に転じるさま。
【語源・由来】
前漢時代の「戦国策」(せんごくさく)の「聖人の事を制するや、禍を転じて福と為し(かをてんじてふくとなし)、敗に因りて功を為す」と、「史記」蘇秦列伝(そうさいれつでん)の「臣聞く、古の善く事を制する者は、禍を転じて福と為し、敗に因りて功を為す」からきています。
【英語訳】
・Good comes out of evil.
・Bad luck often brings good luck.
戦国策は中国は前漢(ぜんかん)のころ戦乱の世に、主君に対する様々な諫言(かんげん)を集めた説話集(せつわしゅう)です。当時の説客(せっきゃく)たちが、諫言つまり主君にこうした方がよろしいですよ。こんな例がありますよ。と今風でいうとアドバイスした言葉を集めたものです。
【スポンサーリンク】
「禍を転じて福と為す」の使い方
どうしたの
レギュラーをはずされちゃった。
頑張ってもっと上手になれば。禍を転じて福と為すっていうよ。
そうだね。よしもっと練習してみるよ。
「禍を転じて福と為す」の例文
- 禍を転じて福と為すと考えた方がいいよ。
- 禍を転じて福と為すと思えばやる気もでるね。
- これからは禍を転じて福と為すと信じて頑張るよ。
- 禍を転じて福と為す。いつかはきっと報(むく)われます。