「遠きに行くに必ず邇きよりす」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
遠きに行くに必ず邇きよりす
【読み方】
とおきにゆくにかならずちかきよりす
【意味】
物事を行うには、順を追って手近な事から着実にやるべきという教え。
ああ、そういうことか。それは、「大きな夢を追う前に、まずは目の前のことをしっかりやろう」ということやな。
山を登るには、まずは麓から始める、みたいな感じやね。急がば回れ、とも言うしな。じゃあ、一歩一歩、ちゃんと順番に進んでいくことの大切さを教えてくれてるんやね。
【出典】
「中庸」
【語源由来】
遠くに行くにも、まずは一歩から踏み出して歩き始めるということから。
【類義語】
・沙弥から長老にはなれぬ
・千里の行も足下より始まる
・高きに登るに卑きよりす
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「遠きに行くに必ず邇きよりす」の解説
カンタン!解説
「遠きに行くに必ず邇きよりす」ということわざは、大きな目標や遠くの場所に行きたいと思った時、急いで大ジャンプするんじゃなくて、まずはすぐ目の前の一歩から始めるべきだっていう意味なんだよ。
考え方としては、たとえば、遠くの山に行きたいと思ったら、一気に飛ぶことはできないよね。まずは、自分の家の前から歩き始めて、道々の景色を見ながら、一歩一歩、ちゃんと歩いて目的地に向かっていくことが大事ってこと。だから、大きなことを成し遂げたいときや、新しいことを始めたいときは、手元の小さいことからコツコツと進めていくことが大切だよ。
この考え方は、「中庸」という昔の教えから来てるんだ。簡単に言うと、「大きなことも、最初の一歩から始めるんだよ」ってことを教えてくれているんだよ。
「遠きに行くに必ず邇きよりす」の使い方
飛び級して大学に行きたいな。
遠きに行くに必ず邇きよりすっていうから、飛び級しない方がいいわよ。
大学で専門的なことを学びたいよ。
同学年の子からしか学べないことがたくさんあるわよ。それを学んでからでも遅くはないわ。
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「遠きに行くに必ず邇きよりす」の例文
- 一足飛びにゴールに行きたくなるのが人情だが、遠きに行くに必ず邇きよりすというから一歩一歩着実に進む。
- 留学しようかと思ったが、遠きに行くに必ず邇きよりすというので国内で学ぶことにした。
- 遠きに行くに必ず邇きよりすというが、県外の高名な先生に師事しなくても、近くの先生に師事し上を目指す。
- ゴールを目指すあまり目先のことを疎かにしがちだが、遠きに行くに必ず邇きよりすというので目の前のことを着実にこなさねばならない。
- ローマの道も一歩から、遠きに行くに必ず邇きよりすという。急に上を目指すのではなく、一歩一歩進む。
つまり、大きな目標や夢を達成するためには、小さなステップから始めることの重要性を示しているんだ。