「同姓娶らず」の意味(出典)
【ことわざ】
同姓娶らず
【読み方】
どうせいめとらず
【意味】
同姓の人とは結婚しない。
伝統や文化の中で、家族の血筋とかを大事にしとるから、そんな感じの考えが生まれたんやろな。
「礼記」
「同姓娶らず」の解説
「同姓娶らず」とは、簡単に言うと、同じ名前を持つ人とは結婚しない、っていう中国の古いルールだったんだよ。このルールは、自分と同じ名前の人を自分の家族や親戚と考えて、その人との結婚を禁じるものだった。もしこのルールを破ったら、罰を受けることもあったよ。
ちなみに、昔昔の中国の時代、夏や殷という王朝の頃には、このルールはなかったみたい。でも、周王朝の頃から、同じ名前の人との結婚はNGとされ、この考えが近くの国にも広がったんだ。このルールは、家族の血筋や歴史を大切にする考えから来ていて、儒教という学問の影響もあったんだよ。
でも、清王朝の終わりごろには、このルールはなくなったんだ。その後、中国の北部では、同じ名前の人同士の結婚も普通になったけど、台湾では、今でも少し避けられることがあるらしいよ。
ところで、この「同じ名前の人と結婚しない」ルールの理由は、遺伝の問題や健康の問題ではなく、女性が子供を産めなくなる可能性があると考えられていたからだったんだよ。
「同姓娶らず」の使い方
「同姓娶らず」の例文
- 鈴木は多い名字なので、同姓娶らずの考えを守ると結婚相手激減する。
- 同姓娶らずというから同姓は避けていたが、私は「坂井」、夫は「酒井」で同音異字だ。
- 僕はともこちゃんが大好きだが、同姓娶らずというから同姓のともこちゃんとは結婚できない。
- 健太くんとは同じ苗字だし同じ性別なので、同姓娶らずの思想や日本の法律が障壁となり結婚は不可能だ。
- この村は、「服部」という名字がほとんどだ。同姓娶らずというが、結婚したければ遠方で探すしかない。