「研ぎ賃に身を流す」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
研ぎ賃に身を流す
【読み方】
とぎちんにみをながす
【意味】
本末転倒のこと。
あー、それは要するに、「大事なことを忘れて、ちっちゃなことにばかり目を向ける」ってことやな。
主要なことをおろそかにして、細かいことばっかり気にするのは、ちょっと順番が逆やな。大きな流れを見失って、小さな流れに流されるって感じか。なるほどなぁ。
【語源由来】
刀の研ぎ賃に金をかけすぎて、その支払いのために肝心の刀身を手放す意から。
【類義語】
・人参飲んで首くくる
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「研ぎ賃に身を流す」の解説
カンタン!解説
「研ぎ賃に身を流す」っていうことわざは、小さなことに夢中になって、大事なことを忘れちゃうような状態を表す言葉だよ。
例えばね、おもちゃの小さな部分をきれいにするのに時間を使いすぎて、宿題の時間がなくなってしまう、みたいな感じだよ。大事なことを忘れて、細かいことばかり気にしてしまうことを指すんだ。
この言葉の由来は、昔の話から来ていて、刀を研ぐのにお金をかけすぎて、そのお金を払うために刀そのものを売ってしまう、という状態をイメージしているんだ。つまり、小さなことにお金や時間を使いすぎて、大切なものを失ってしまうことを警告しているんだよ。
「本末転倒」っていうのも、似たような意味で使われることがあって、大事なことと二の次のことを取り違えてしまうことを言うよ。この「研ぎ賃に身を流す」っていうことわざは、私たちに「大事なことを見失わないように」と教えてくれるんだね。
「研ぎ賃に身を流す」の使い方
ともこちゃん枝毛だらけだよ。
いいの。今伸ばしている最中なの。
枝毛のまま伸ばしてもきれいじゃないよ。伸ばすならきれいにトリートメントしながらじゃないと、研ぎ賃に身を流すように、苦労して伸ばした髪を切らないといけなくなるよ。
髪は女の命だから切りたくない・・・。
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「研ぎ賃に身を流す」の例文
- 生活費を稼ぐために百貨店で働いているのに、社員割引に惑わされてブランド品をしこたま買ってくるのは研ぎ賃に身を流すのと同じじゃないか?
- 研ぎ賃に身を流すのは、本末転倒で愚か者のすることだ。
- 先祖代々の土地を守るために、生活を切り詰めて苦しみ命を削るのは、研ぎ賃に身を流すようだし、ご先祖様も望んでいないんじゃないかな。
- 生活を豊かにするために趣味にお金をかけるのは良いことだが、行き過ぎると研ぎ賃に身を流すごとく、結局自分で自分の首を絞めるようにかつかつの生活になる。
- 大好きな車の改造にお金をかけて、破産して車を手放すとは、まさに研ぎ賃に身を流すというやつだな。
つまり、大事なことを忘れて、小さなことにばかり集中してしまうことを警告しているんだよ。