「南風競わず」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
南風競わず
【読み方】
なんぷうきそわず
【意味】
南方の国の勢いが振るわないこと。日本では吉野朝(南朝)の勢いが北朝に押されて振るわないことをいった。
へー、なるほどなぁ。要するに、「南のほうのチームが北のチームに押されて、なかなか勝てへんでいる」というわけやな。
昔の話やけど、これが今でも使われるってことは、どっかで力が出せずに苦しんでるところがあるってことやね。静か〜な南風のようにひっそりとしてるって感じかいな。
【出典】
「春秋左氏伝」
【故事】
中国春秋時代、楚の軍が出動したとの報に際して、晋の音楽師曠が「私は北方の歌も南方の歌も歌ったが、南方の曲は調子が弱弱しく活気が感じられない。南国である楚の国の勢いは、当分ふるわないだろう」と言った。
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「南風競わず」の解説
カンタン!解説
「南風競わず」っていうのは、「春秋左伝」という昔の中国の本に出てくる言葉で、南の国の人たちが歌う歌の調子が、北の国の人たちの歌に比べて勢いがないって意味から来てるんだよ。
この言葉は、南の国の力が北の国に比べて弱いってことを表していて、昔の日本で言うと、吉野の朝(南朝)の力が、北朝に比べて弱くなっている状況を表すのに使われたんだ。
例えば、サッカーの試合で、いつもは強いチームが、なぜか今日は元気がなくて、ライバルチームに負けてしまったようなときに、この「南風競わず」という言葉を使って、「いつもは強いけど、今はなんだか元気がないね」という感じで使うんだよ。
「南風競わず」の使い方
南風競わずって思われているらしいよ。
そう思っている北の国から攻め込まれないと良いけど。
軍備増強するしかないのかな。
核の傘でしか自国を守れないような国に将来はないわよ。
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「南風競わず」の例文
- 地球全体があたたかくなり、南国は干ばつ続きで国力が弱り南風競わずだ。
- 南風競わずだから、南の国に力を貸し北の国をけん制する。
- 国のトップが交代してから、南風競わず。いつ攻略されてもおかしくない。
- 南風競わず、国の存続が危うい。
- 北の国の勢力に押され南風競わず、北が南を討伐する歴史が動く瞬間に立ち会えそうだ。
元々は、風の競争をすることなく静かな南風のように、力を見せない状態を表しているわけだね。