「念の過ぐるは無念」の意味(語源由来)
【ことわざ】
念の過ぐるは無念
【読み方】
ねんのすぐるはむねん
【意味】
考えすぎると、何も考えないのと同じようになる。程度が過ぎると、かえって足りないのと同じようになる。
過ぎたるは及ばざるが如しって言うように、何事も度を越すといい結果にならへんってことやな。バランスが大事やってことや。
【類義語】
・過ぎたるは猶及ばざるが如し
「念の過ぐるは無念」の解説
「念の過ぐるは無念」という表現は、物事に対してあまりにも多くの注意や心配を払い過ぎると、かえって愚かなミスを引き起こす可能性があるという意味を持っているんだ。このことわざは、何事も適度が大切で、過度の心配や注意が逆効果になることを警告しているんだよ。
この表現は、「過ぎたるは及ばざるが如し」という諺にも似ていて、過度なことが逆に不足することと同じくらい良くないという考えを示しているんだ。つまり、あまりにも細かく注意を払い過ぎると、肝心な点を見逃したり、本来の目的から逸れたりすることがあるということだね。
たとえば、試験勉強で細部にこだわりすぎて全体の理解を欠く場合や、プロジェクトで小さな詳細に囚われすぎて大きな目標を見失うような状況が、「念の過ぐるは無念」に当てはまるんだよ。
このことわざは、バランスを重視し、物事に対する適切な注意と配慮の度合いを見極めることの重要性を教えてくれているんだね。それは、極端な心配や注意がかえって問題を引き起こす可能性があることを意識することを示しているんだよ。
「念の過ぐるは無念」の使い方
「念の過ぐるは無念」の例文
- 石橋を叩いて渡るのはいいことだが、念の過ぐるは無念というし、石橋を叩きすぎて粉々になったら渡れなくなる。
- 念には念を入れて子育てをしていたが、念の過ぐるは無念のごとく過保護になり子供にとって悪影響でしかなかった。
- あらゆる可能性を考えて対策を講じたが、念の過ぐるは無念のようにミスがあった。穴があったら入りたい。
- あれほどしっかり確認したのに、念の過ぐるは無念のごとく穴だらけだった。
- 何事もほどほどがいいよ。念の過ぐるは無念というし、悩んだり心配し過ぎると良くない結果になる。