【ことわざ】
猫を追うより魚をのけよ
【読み方】
ねこをおうよりさかなをのけよ
【意味】
問題が発生したら、その場しのぎの事をせず、根本から正すべきという意味です。
【語源・由来】
猫に魚を食べられることを警戒して、ずっと魚の前で番をして、猫が来る度に追い払うなんてことをするよりも、魚を猫から見えない場所に隠してしまえば問題は解決するといった事が由来となっています。
【類義語】
・猫を追うより皿を引け
・猫を追うより鰹節を隠せ
【英語訳】
・Rather than chase the cat, take away the plate.
【スポンサーリンク】
「猫を追うより魚をのけよ」の使い方
僕の部屋のベランダに最近ハトが来て、フンをしていくんだ。もう綺麗に掃除してもすぐに汚されちゃうんだ!
卵を産む季節だから、健太くんちのベランダを産卵場所にしたいのかもね。何か空き箱みたいなのを置いてない?
使っていない大きなプランターがあるよ。まさかそこに卵を産む気なの!?
猫を追うより魚をのけよって言うし、とりあえずそのプランターを隠せばハトはもう来なくなるかもしれないわね。試してみるといいわ。
「猫を追うより魚をのけよ」の例文
- 最近、伝い歩きができるようになった我が子が、コタツの上のリモコンを悪戯したり、お茶菓子の入った器を引っくり返したりして困っている。その様子を見ていた父に、猫を追うより魚をのけよって言うだろ、子供の手の届くところにあるものは片付けなさいと注意された。
- 友人の愛犬が生んだ子犬を来週もらう予定だが、猫を追うより魚をのけよの言葉に従い、まずは壊されたら嫌なものはみんな押し入れやクローゼットに隠しておくことにした。
- 夜中に閉店後の店の前で若者がたむろして近所迷惑になっている。社員みんなで話し合ったところ、猫を追うより魚をのけよと言うように、まずは店の前に並んでいる5台の自動販売機の照明を閉店後に消すことにした。店の前が真っ暗になれば、若者も集まっては来ないだろう。
まとめ
日本では「猫の好物は魚」というイメージが強いのですが、これは江戸時代の日本人が獣肉をあまり食べず、代わりに魚をたくさん食べていたからですね。
側にいた猫にとって「ごちそう=魚」だったわけです。
ちなみに、海外では魚よりも獣肉の方が好まれます。