「猫を追うより魚をのけよ」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
猫を追うより魚をのけよ
【読み方】
ねこをおうよりさかなをのけよ
【意味】
問題が発生したら、その場しのぎの事をせず、根本から正すべきという意味です。
末梢的なことでグチグチせんと、根本的な解決策を考えるべきやってことやね。
【語源・由来】
猫に魚を食べられることを警戒して、ずっと魚の前で番をして、猫が来る度に追い払うなんてことをするよりも、魚を猫から見えない場所に隠してしまえば問題は解決するといった事が由来となっています。
【類義語】
・猫を追うより皿を引け
・猫を追うより鰹節を隠せ
【英語訳】
・Rather than chase the cat, take away the plate.
「猫を追うより魚をのけよ」の解説
「猫を追うより魚をのけよ」ということわざは、問題を解決するときに、表面的な対処をするよりも、原因を取り除く方が賢い選択だっていう意味があるんだよ。簡単に言うと、「根本的な解決をしよう」ということを教えてくれている言葉なんだ。
例えばね、もし家の近くに魚が置いてあって、その魚に猫が寄ってくるとしたら、猫を追い払ってもまた違う猫が来るかもしれないよね。でも、魚を片付けたら、猫が寄ってくる原因がなくなるから、もう猫は来なくなるんだ。
このことわざは、「猫を追うより皿を引け」とも言われることがあって、どちらも同じような意味を持っているんだ。問題の表面に対処するのではなく、問題が起こる原因を取り除くべきだと教えてくれているんだね。
日常生活で、何か問題が起こったときには、その問題を一時的に解決する方法だけを考えるのではなく、なぜその問題が起こったのか、その原因をしっかりと考えて対策を立てることが大切だっていうことを、このことわざは教えてくれているんだよ。
「猫を追うより魚をのけよ」の使い方
「猫を追うより魚をのけよ」の例文
- 最近、伝い歩きができるようになった我が子が、コタツの上のリモコンを悪戯したり、お茶菓子の入った器を引っくり返したりして困っている。その様子を見ていた父に、猫を追うより魚をのけよって言うだろ、子供の手の届くところにあるものは片付けなさいと注意された。
- 友人の愛犬が生んだ子犬を来週もらう予定だが、猫を追うより魚をのけよの言葉に従い、まずは壊されたら嫌なものはみんな押し入れやクローゼットに隠しておくことにした。
- 夜中に閉店後の店の前で若者がたむろして近所迷惑になっている。社員みんなで話し合ったところ、猫を追うより魚をのけよと言うように、まずは店の前に並んでいる5台の自動販売機の照明を閉店後に消すことにした。店の前が真っ暗になれば、若者も集まっては来ないだろう。
まとめ
日本では「猫の好物は魚」というイメージが強いのですが、これは江戸時代の日本人が獣肉をあまり食べず、代わりに魚をたくさん食べていたからですね。
側にいた猫にとって「ごちそう=魚」だったわけです。
ちなみに、海外では魚よりも獣肉の方が好まれます。
これは、表面的な問題に対処するのではなく、問題の根本原因に目を向けて解決すべきだと教えているんだ。