「毒を食らわば皿まで」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
毒を食らわば皿まで
【読み方】
どくをくらわばさらまで
【意味】
一度悪事に手を出したのならばどこで終わっても悪事は悪事のため、それならばいっそうの事開き直って、悪いことをやり続けること。また、一度面倒なことに関わったら、関わり続けるということ。
途中でやめたりせず、最後までその道を貫くことが大事やってことやな。
【語源・由来】
毒入りの料理を食べてしまったら、どうせ死ぬのだから、料理がのっている皿までなめてしまおうということから。
【類義語】
・尾を踏まば頭まで
・濡れぬ先こそ露をも厭え
・乗り掛かった舟
・乗りかかった馬
・渡りかけた橋
・騎虎の勢い
・背水の陣
・勇往邁進
【対義語】
・君子は豹変する
【英語訳】
・In for a penny, in for a pound.(ペニーを手に入れる仕事を始めたからには、ポンドも手に入れなくてはならない)
・As well be hanged for a sheep as a lamb.(子羊を盗んで絞首刑になるより、親羊を盗んで絞首刑なったほうがましだ)
「毒を食らわば皿まで」の解説
「毒を食らわば皿まで」ということわざは、一度悪いことを始めたら、それを最後まで徹底的にやり抜こうという意味を持っているんだ。この言葉は、一度悪の道に足を踏み入れると、半途半端な態度ではなく、その道を最後まで行くべきだという考えを示しているんだよ。
このことわざは、一度悪事に手を染めると、その影響が広がり、さらなる悪事に巻き込まれるという状況を表しているんだね。たとえば、不正を行ったり、ルールを破ったりすることを始めたら、それを隠すためにさらなる不正や嘘を重ねる必要が出てくるような状況がこれに当てはまる。
「毒を食らわば皿まで」という言葉は、悪事に関わることの危険性と、一度始めると抜け出すのが難しくなるという現実を教えてくれるんだ。このことわざは、悪事に手を出すことの重大な結果を警告しているんだよ。
「毒を食らわば皿まで」の使い方
「毒を食らわば皿まで」の例文
- 毒を食らわば皿までだと思い、時効が来るまで逃げ延びよう。
- いくら毒を食らわば皿までだからといって、悪に突き進むのは良くない。
- 朝寝坊して、もう絶対に会社に遅刻だ。毒を食らわば皿まで、今日はズル休みをしてしまおう。
- 悪い事とは分かっているが毒を食らわば皿までというように、家族のため背に腹は代えられない。
- 一度始めたのなら、どこでやめても同じだ。ここは毒を食らわば皿までというように、開き直って最後まで突き進むことにする。
「毒を食らわば皿まで」の間違った例文
- ❌
- 「夕食に僕の嫌いなピーマンが入っていたけれど、
毒を食らわば皿まで
-
- と思って全部食べたよ。」
この言葉は、いったん始めた悪い行いを途中でやめることなく、最後までやり抜くことを勧める考えを示しているんだね。