「破鏡」の意味(出典・故事・類義語)
【ことわざ】
破鏡
【読み方】
はきょう
【意味】
離婚する。夫婦の別れ。
関係の破綻や、戻らない結末を象徴する言葉やな。
【出典】
「神異経」
【故事】
やむをえず別居することになった夫婦が、鏡を二つに割って半分ずつ持って別れた。後に妻が別の男と通じたため、妻の持っていた鏡はかささぎになって夫の所に行き、不倫が知れて妻は離縁になった。
【類義語】
・破鏡の嘆き
「破鏡」の解説
「破鏡」という表現は、夫婦の離縁や別離を象徴する言葉として使われているんだよ。この言葉は、中国の古典文学に由来する故事から来ているんだね。
この故事では、離ればなれになった夫婦が鏡を二つに割り、それぞれが一片を持つことで愛情を誓い合うという話がされているよ。しかし、妻が不義を働いたため、彼女が持っていた鏡の片がカササギに変わり、夫のもとへ飛んで行くことで不義が露見し、最終的には離縁に至るというストーリーが展開されているんだ。
この「破鏡」の故事は、夫婦間の信頼と忠誠の重要性を象徴しているよ。また、鏡が割れることは、一度失われた信頼や関係が元に戻らないことを示しているんだね。この故事は、夫婦関係の破綻や信頼の喪失を象徴する物語として、多くの文学作品や表現に影響を与えてきたよ。
「破鏡」は、夫婦関係の破壊や再構築の不可能性を示す象徴的な表現として、今日でも使われているんだ。この言葉は、人間関係の脆弱さとその壊れやすさを象徴し、一度壊れた関係が元に戻ることの難しさを教えてくれるんだよ。
「破鏡」の使い方
「破鏡」の例文
- 破鏡を回避するために努力する。
- 妻の年収が僕の年収を越え、お互い思うところがあって破鏡することになった。
- 近年、破鏡を迎える夫婦が増えた。
- 破鏡するかと思いきや、なぜかやり直すことに決めたようだ。
- 心がすれ違い、破鏡した夫婦は覆水盆に返らず。
夫婦関係が修復不可能な状態になったことを表現するために使われる言葉なんだ。