【ことわざ】
八方塞がり
【読み方】
はっぽうふさがり
【意味】
「八方」は東、西、南、北、北東、南東、南西、北西であらゆる方角の意味。占いでどの方角に行くのも凶と出たように、困難を打開する方法がどこにも見いだせない状態。頼る所がなく、途方に暮れていること。
【語源・由来】
陰陽道の占いで、どの方角で何をしても不吉だということから、どこにも抜け道がなく、誰にも信用されず途方に暮れていることをいう。
【類義語】
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【対義語】
ー
【英語訳】
I am in a pretty fix.
We’re sunk.
「八方塞がり」の使い方

健太くん、落ち込んだ様子でしゃがみこんでどうしたの?

ああ、ともこちゃん。勉強をしなかった僕が悪いんだ。自業自得とは言え、先生には怒られ、母さんにはお小遣いを止められ、友人にはテストの点数を笑われ、八方塞がりだよ。

健太くん。落ち着いて考えてごらんなさいよ。勉強さえすれば良いのよ。今の0点から上を目指すことは簡単でしょう?100点を取りなさいと言われているわけではないのよ。

ああ。そうだね。ともこちゃん。なんだか満点を取らないといけない気がしていたけど、30点でもいいんだ。気分が晴れてきたよ。
「八方塞がり」の例文
- 彼女は、八方塞がりの人間を主眼に置いた作品を描き続けていて、過剰な暴力表現と繊細な心理描写とが同居する変わった作風である。
- これほどの八方塞がりは、僕の山登り人生でもはじめてのことで、相棒はいなくなるし、道に迷って山からは降りられない。
- 八方塞がりのこの状況では、自分の直観を信じるしかなかったので、自分を落ち着かせて打開策を考えた。
- 今の八方塞がりの状況を打破してくれるのなら、十万円を支払う価値はあるかもしれない。
- 胸が暗くなったが、現在の八方塞がりの立場を考えると、あきらめるわけには行かないし、ここがだめになったら、行く先もないのだ。