「八方塞がり」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
八方塞がり
【読み方】
はっぽうふさがり
【意味】
「八方」は東、西、南、北、北東、南東、南西、北西であらゆる方角の意味。占いでどの方角に行くのも凶と出たように、困難を打開する方法がどこにも見いだせない状態。頼る所がなく、途方に暮れていること。
つまり、全方向がふさがれてるから、どこにも進めへんってこと。大変なピンチを表す表現やな。
【語源由来】
陰陽道の占いで、どの方角で何をしても不吉だということから、どこにも抜け道がなく、誰にも信用されず途方に暮れていることをいう。
【英語訳】
I am in a pretty fix.
We’re sunk.
「八方塞がり」の解説
「八方塞がり」っていう言葉はね、昔の中国の思想である「陰陽道」から来ているんだよ。
陰陽道っていうのは、昔の中国で天文学や暦を作ること、それから物事がうまく行くかどうかとか、運勢がどうかとかを判断するための方法なんだ。日本では、昔の平安時代に有名な陰陽師(天文や暦、運勢などを判断する人)である安倍晴明がいたんだよ。
で、「八方」っていうのは、四方(東、西、南、北)と四隅(北東、東南、南西、西北)のことを言うんだ。つまり、全部で八つの方向があるっていうこと。それで、「八方塞がり」っていうのは、この八つの方向が全部ふさがれて、何もできない状態を表しているんだよ。
つまり、何をしてもうまくいかなくて、どうすることもできない、全ての方向に問題がある、っていう状況を「八方塞がり」と言うんだね。
「八方塞がり」の使い方
「八方塞がり」の例文
- 彼女は、八方塞がりの人間を主眼に置いた作品を描き続けていて、過剰な暴力表現と繊細な心理描写とが同居する変わった作風である。
- これほどの八方塞がりは、僕の山登り人生でもはじめてのことで、相棒はいなくなるし、道に迷って山からは降りられない。
- 八方塞がりのこの状況では、自分の直観を信じるしかなかったので、自分を落ち着かせて打開策を考えた。
- 今の八方塞がりの状況を打破してくれるのなら、十万円を支払う価値はあるかもしれない。
- 胸が暗くなったが、現在の八方塞がりの立場を考えると、あきらめるわけには行かないし、ここがだめになったら、行く先もないのだ。