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【柱には虫入るも鋤の柄には虫入らず】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

「柱には虫入るも鋤の柄には虫入らず」の意味(語源由来・類義語)

意味

【ことわざ】
柱には虫入るも鋤の柄には虫入らず

【読み方】
はしらにはむしいるもすきのえにはむしいらず

【意味】
怠惰なものは心がたるみだめになるが、働き者は身も心も健全だということ。

ことわざ博士
「柱には虫入るも鋤の柄には虫入らず」という言葉は、使用されていない柱には虫が入り込むが、常に使われている鋤(すき)の柄には虫が入り込まないという事実から来ているたとえだよ。

これは、働き続けている人は悪い誘惑や怠惰に陥りにくいが、何もせず怠けていると誘惑に負けやすい、つまり悪いことに巻き込まれやすいという意味を持つんだ。

助手ねこ
へえ、柱に虫が入るのは使ってないからってことかいな。常に使われてる道具は痛みにくいってことやね。これは人間にも当てはまるんやな。ずっと何かをしてる人は、誘惑や怠けることなく、しっかりと自分の仕事や目的に集中しているってことや。

逆に何もせずにいると、気が緩んで、色々な悪い誘惑に負けやすくなるんやな。ずっと活動的でいることが、結局は自分を守るっていう、なかなか深い教訓やね。

【語源由来】
動かない柱には虫がつくが、いつも使っている鋤の柄は虫に食われないという意から。

【類義語】
・使っているくわは光る

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「柱には虫入るも鋤の柄には虫入らず」の解説

カンタン!解説
解説

「柱には虫入るも鋤の柄には虫入らず」ということわざは、常に使われて動いているものは傷みにくいが、使われずにじっとしているものは簡単に傷んだり、問題が生じたりするという意味なんだよ。これを人間の行動にたとえると、常に忙しく働いている人は誘惑に負けにくいけれど、何もせずに怠けている人は誘惑や問題に簡単に負けやすいということを表しているんだ。

柱は建物の一部としてずっとそこにあって動かないから、時間が経つにつれて虫が入りやすくなる。一方で、鋤(すき)の柄は農作業で常に使われているから、虫が入りにくい。これを人の行動に喩えると、常に活動している人は、様々な誘惑や問題から自分を守る力があり、怠けている人はそうした外的要因に弱くなるということ。

このことわざは、常に活動的であることの価値と、怠惰によって生じる弱さや問題を警告しているんだ。働き続けることが、精神的、肉体的にも良い影響をもたらし、問題や誘惑に立ち向かう力を強化することを教えてくれているんだね。

「柱には虫入るも鋤の柄には虫入らず」の使い方

ともこ
健太くん。今日もごろごろしているの?
健太
惰眠をむさぼるほど贅沢なことはないよね。
ともこ
柱には虫入るも鋤の柄には虫入らずっていうわよ。自分で自分をだめにしてどうするの。
健太
小人閑居して不善をなすっていうね。僕みたいな凡人は、ごろごろしていちゃだめなんだね。
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「柱には虫入るも鋤の柄には虫入らず」の例文

例文
  1. 働かないと、柱には虫入るも鋤の柄には虫入らずというように病気になるぞ。
  2. 柱には虫入るも鋤の柄には虫入らずのごとく、働かない生活が心身をむしばんでいき社会から孤立する。
  3. 就職したくないというけど、柱には虫入るも鋤の柄には虫入らずダメ人間になるよ。
  4. 不労所得だけで暮らす彼は、柱には虫入るも鋤の柄には虫入らず、何だか幸せそうに見えない。
  5. 柱には虫入るも鋤の柄には虫入らずというから、せっせと働くことが健康の秘訣なんだよ。




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