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【馬革を以て屍を裹む】の意味と使い方や例文(出典・故事・語源由来)

「馬革を以て屍を裹む」の意味

意味

【ことわざ】
馬革を以て屍を裹む

「馬革に屍を裹む」ともいう。

【読み方】
ばかくをもってしかばねをつつむ

【意味】
戦士が戦場で死ぬこと。また、戦場で死ぬことが戦士の本望だということ。

ことわざ博士
「馬革を以て屍を裹む」という表現は、元々は戦死した兵士を馬の皮で包む風習から来ているんだよ。

この言葉は、戦場で命を落とすこと、すなわち死を覚悟して戦う勇士の態度を象徴しているんだね。転じて、どんな困難にも立ち向かう覚悟や、命をかけて任務を果たす決意を示す言葉として使われるんだ。

助手ねこ
へぇ、そういうことか。つまり「戦場で命をかけて戦う覚悟」ってことやな。馬の皮で死んだ兵士を包むっていうのは、戦士が死を覚悟して戦ってることを示してるんやね。

生還を期さず、最後まで任務を全うする勇士の心構えやな。

【出典】
後漢書ごかんじょ

【語源由来】
・馬の革で戦死した遺体を包むという意から。

【故事】
中国後漢の光武帝の時、馬援ばえん匈奴きょうどの討伐を願い出た際に「男子かならまさに辺野に死し、馬革を以て屍を裏み、還りて葬らるべきのみ。どうして寝台の上で女子供に見取られて死ねようか」と言ったという。

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「馬革を以て屍を裹む」の解説

カンタン!解説
解説

「馬革を以て屍を裹む」という表現は、もともと「後漢書」の馬援伝に由来する言葉で、戦死した者を馬の皮で包んで送り返す習慣を指しているんだよ。この言葉は転じて、戦場での死を意味するようになり、特に軍人や勇士が持つ、戦場で戦って死ぬ覚悟や決意を表しているんだね。

このことわざは、従軍した以上は生還を期待せず、必要ならば命を捧げるという覚悟を持つ勇士の心構えを示しているよ。戦場での死を恐れず、最後まで戦う決意を持つことの重要性や、そのような勇敢な態度を強調しているんだ。

この言葉は、特に軍事的な文脈や、極限の状況での勇気と犠牲を強調する際に使われることがあるよ。また、自分の信念や目的のために全てを捧げる覚悟を持つことの重要性を象徴しているんだね。このことわざは、極限の状況での勇気と忠誠、そして自己犠牲の精神を教えてくれる言葉なんだ。

「馬革を以て屍を裹む」の使い方

健太
ひいおじいちゃんの生死はまだ分かっていないんだ。
ともこ
徴兵されたのよね。でも生きていたら100歳超えているわよね。
健太
馬革を以て屍を裹むことになったのか、現地で幸せに生きていたのか。
ともこ
そっかー。幸せに生きていたという選択肢もあるのね。
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「馬革を以て屍を裹む」の例文

例文
  1. 彼は生まれてくる子供の顔を見る前に、馬革を以て屍を裹んだ。
  2. お国のために馬革を以て屍を裹むのが、兵士としての生き様だ。
  3. 馬革を以て屍を裹むとも悲しくない。それで敵に一矢むくいることができるのならば本望だ。
  4. 馬革を以て屍を裹むのが戦士としての誉れで、生きて母国に帰りたいと願う僕が異端なんだ。
  5. 先の戦争では無事に帰ってきたが、今回の戦争で馬革を以て屍を裹む

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