【ことわざ】
腹の虫が治まらない
【読み方】
はらのむしがおさまらない
【意味】
怒りが抑えきれないことのたとえ。
腹が立って、しゃくにさわり我慢できないこと。
【語源・由来】
人の感情に関わることを虫によるものとして考えていることに由来。
腹の中にその虫がいて、怒りで暴れているとしている。
【類義語】
・腹が立つ
・腹の虫の居所が悪い
・頭に来る
・頭から湯気を立てる
【英語訳】
Cannot contain one’s anger.
「腹の虫が承知しない」ともいう。
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「腹の虫が治まらない」の使い方
健太くん、昨日の試合は残念だったわね。
残念というよりも、もう思い出すだけで怒りがこみ上げてくるよ!
あんなにひどいファールなのに、審判は見ていないなんて、ひどいわよね。
抗議しても聞き入れてもらえないなんて、腹の虫が治まらないよ!
「腹の虫が治まらない」の例文
- あんなにひどいことを言われたのだから、今更謝られたとしても腹の虫が治まらないよ。
- いつもはとても穏やかな彼が、あれほど怒るなんて、腹の虫が治まらないほどのことがあったのだろう。
- 姉は一方的に母に怒られたことで、理由も聞いてくれないなんて腹の虫が治まらないと言っていた。
- 一発殴らなければ、腹の虫が治まらないと、父に殴りかかろうとする兄を止めるのは大変だった。
- 結婚指輪を無くしたのに、ずっと黙って隠していたなんて、今更謝られても腹の虫が治まらない。
空腹の際にお腹が鳴ることを、腹の虫が泣くと考えて、
「朝からなにも食べていないので、腹の虫が鳴いている。」と言うが、
「腹の虫が治まらない」の「腹の虫」とは別の意味なので注意が必要。
「朝からなにも食べていないので、腹の虫が治まらない。」と、空腹の意味で使用することは誤り。
「朝からなにも食べていないので、腹の虫が鳴いている。」と言うが、
「腹の虫が治まらない」の「腹の虫」とは別の意味なので注意が必要。
「朝からなにも食べていないので、腹の虫が治まらない。」と、空腹の意味で使用することは誤り。
まとめ
生活をしている中で、怒らないという人はそれほど多くはないのではないでしょうか。
普段とても温和な人でも、怒ることはありますね。
また、自分が怒ることだけでなく、相手を腹の虫が治まらないほどに怒らせることのないように、気を付けなければなりませんね。