「針を以て地を刺す」の意味(類義語)
【ことわざ】
針を以て地を刺す
【読み方】
はりをもってちをさす
【意味】
貧しい見識で高い見識に勝手な判断を下すこと。また、不可能なことやむだなことを計画すること。
物事に取り組むときは、現実的で実現可能な目標を立てることが大事やな。無理なことを考えるよりも、現実に即した計画を立てることが重要やってことや。
【類義語】
・管を以て天を窺う
・貝殻で海を量る
「針を以て地を刺す」の解説
「針を以て地を刺す」という表現は、「説苑」弁物から来ていて、小さな針で広大な地面を刺すような行為から、狭い見識や知識で大きな物事に対して勝手な判断を下すこと、または非常に難しい、ほとんど不可能なことを試みることを意味しているんだよ。
この表現は、実際にはほとんど影響を及ぼすことができない小さな針で大きな地面を刺す行為を例えにしているんだ。これは、自分の能力や理解が限られているにも関わらず、大きな問題に取り組もうとすることの無謀さを示しているんだよ。
例えばね、あまり知識がないのに、大きな問題について大胆な意見を言うこと。それは、実際にはその問題の複雑さや深さを理解していないことを表しているんだ。また、とても達成できそうもない大きな目標を掲げることも、この表現で表されることがあるんだね。
「針を以て地を刺す」ということわざは、「自分の限界を理解し、現実的な判断をすることが大事だ」という教えを伝えているんだよ。物事に取り組む前に、自分の能力や状況を正しく評価することの重要性を教えてくれる言葉なんだね。
「針を以て地を刺す」の使い方
「針を以て地を刺す」の例文
- 裁判員制度で選ばれたが、裁判員制度って針を以て地を刺すことにならないだろうか。
- 血縁で後継者を決めるから、針を以て地を刺すように愚か者が大事な決定をすることになる。
- 土地も資金もないのに大それた計画を当てて、針を以て地を刺すようだ。
- 人間が空を飛ぶのは針を以て地を刺すのと同じだと思われていたが、実現された。
- 地震と津波が多いこの国で、原子力発電所を増設する計画は針を以て地を刺すように無理だろう。