「重箱の隅をつつく」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
重箱の隅をつつく
【読み方】
じゅうばこのすみをつつく
【意味】
すみからすみまで、または些細なことまで干渉・穿鑿することのたとえ。どうでもいいような細かいことばかり取り上げて、あれこれとうるさくいうこと。
重箱の隅まで気にするみたいに、本当に些細なことにも目くじらを立てるってわけか。小さなことにこだわりすぎて、大事なことを見失うことがないようにせないかんね。細かいことに注意するのも大事やけど、バランスが大事やってことやな。
【語源・由来】
重箱は料理を詰める箱形のふた付き容器のこと。四隅にはつめた食べ物がこびりつきやすく、のこった食べ物を楊枝でほじくり出して食べる様子から。
【類義語】
・重箱で味噌を擂る
・擂粉木で重箱洗う
・連木で重箱洗う
「重箱の隅をつつく」の解説
「重箱の隅をつつく」ということわざは、すごく細かいことにまで目をつけて、文句を言ったり、うるさく言ったりすることを表しているんだよ。ちょうど、お弁当の重箱(お弁当箱の一種で、何段にも重なっているやつ)の隅々まできれいにしないと気が済まない人のようなものだね。
例えば、学校で提出する宿題があったとして、君が一生懸命にやったのに、先生がちょっとした間違いにだけ注目して、そればかり指摘するみたいなこと。それが「重箱の隅をつつく」っていうことわざの意味だよ。
このことわざは、大切なことよりも、些細(ささい)なことにばかり気を取られてしまうことの例えだね。大事なのは全体を見ることで、小さなミスにばかり目を向けると、本当に大切なことを見失ってしまうことがあるんだよ。
「重箱の隅をつつく」の使い方
「重箱の隅をつつく」の例文
- 彼の重箱の隅をつつくような性格は、学生のころから変わっていない。
- 重箱の隅をつつくようなことばかり言っていると日付が変わってしまうので、建設的な意見を出してください。
- あんな小さなミスを取り上げて友人をせめるなんて、重箱の隅をつつくようなことはやめなさい。
- 校則には、重箱の隅をつつくような規則がたくさんあって、息苦しい。
- 重箱の隅をつつくようなことを言っていると、木を見て森を見ず、大意をはずすことになる。
【注意!】間違った例文
「健太くんは、重箱の隅をつつくように教室をすみずみまで掃除してて、えらいなあ。」
「重箱の隅をつつく」を英語で言うと?
「重箱の隅をつつく」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
make a fuss over details
- 意味:ささいな点について騒ぎたてる
重箱の隅々まで注意を払うように、細部にわたり口うるさく言う様子を表現している言葉だね。