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【尺を枉げて尋を直くす】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

尺を枉げて尋を直くす

「尺を枉げて尋を直くす」の意味(語源由来・出典・類義語)

意味【ことわざ】
尺を枉げて尋を直くす

「尺を枉げてひろぶ」ともいう。

【読み方】
しゃくをまげてじんをなおくす

「尺」は「せき」とも読む。

【意味】
大きなことのために瑣末なことを犠牲にすること。小さな犠牲で大きな利益を得ること。

「尋」は、両手を左右にひろげたときの指先から指先までの距離。中国、周代では八尺の長さ。
ことわざ博士
「尺を枉げて尋を直くす」とはね、たとえ小さな1尺(約30cm)を曲げたとしても、大きな8尺(約2.4m)をまっすぐにすることができるという意味だよ。

これは、大きな目的や利益のためには、小さな犠牲はやむを得ないという考えを表す言葉なんだ。

助手ねこ
なるほどなぁ、それでいうと、ちっちゃいことは目をつぶってでも、大事なことをちゃんとせなあかんってことやな。

たとえば、小さなウソをついてでも、もっと大きないいことを成し遂げるためやったら、それはそれでええ選択かもしれへん、って言うんやな。大局を見るってやつやね。まぁ、でもウソはあかんけどな、基本的にはね。

【語源・由来】
一尺曲げても八尺をまっすぐにできればよいということから。

【出典】
孟子もうし

【類義語】
・小の虫を殺して大の虫を助ける
・寸を詘めて尺を伸ぶ

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「尺を枉げて尋を直くす」の解説

カンタン!解説
解説

「尺を枉げて尋を直くす」っていうのはね、ちょっとしたことは我慢してでも、もっと大切なことをしっかりと成し遂げようっていう意味なんだ。

これを例え話で言うとね、たとえば、おうちでピザを食べるときに、みんなで分けるピザが1つしかなくて、自分の分け前をちょっと小さくしてでも、みんながお腹いっぱい食べられるようにするってことだよ。自分の小さなことは我慢するけど、そのかわりに家族みんなが笑顔になる、そういうのが大事だよね。

このことわざに出てくる「尺」ってのは、長さを測るときの単位で、「尋」ってのは「尺」よりも大きな長さの単位なんだ。だから、小さい「尺」を曲げるっていうのは、小さな犠牲を払ってでも、もっと大きな「尋」をまっすぐにする、つまり大きな目的を達成するっていう意味なんだよ。小さいことを犠牲にしても、もっと大事なことをちゃんとすることが、このことわざが教えてくれる大切なことなんだね。

「尺を枉げて尋を直くす」の使い方

ともこ
あそこにウサギがいるわよ。
健太
尺を枉げて尋を直くすというから、ウサギは見逃してクマをねらうよ。
ともこ
今ウサギをねらったら、クマに警戒されちゃうもんね。
健太
僕は大きな獲物しか狙わない。
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「尺を枉げて尋を直くす」の例文

例文
  1. 目先の利益にとらわれず、尺を枉げて尋を直くすを主義とする。
  2. 大事件の犯人逮捕のために小さな事件の犯人は見逃すのは、尺を枉げて尋を直くすためには正しいが、正義といえるのか。
  3. 大きな成功のために尺を枉げて尋を直くす
  4. 尺を枉げて尋を直くすより、小さな成功をたくさんつかみたい。
  5. 本命の子と付き合うために、他の子に告白されても断り尺を枉げて尋を直くす

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