「秋波を送る」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
秋波を送る
【読み方】
しゅうはをおくる
【意味】
色目を使って相手の関心をひこうとする。
そんなさりげない合図が、相手に特別なメッセージを伝えるんや。コミュニケーションには言葉以外の方法もあるってことやな。
【語源・由来】
「秋波」とは、中国語で秋の季節の澄んだ波のこと。それが、女性の涼しげな目元のたとえとなり、さらに、男性の気を引くためにする色っぽい目つきの意味となった。この色目を使うことを「秋波を送る」と言うが、現在では性別、また個人・団体を問わず、媚を送る意味で用いられる。
【英語訳】
the act of casting amorous glances
He casts a sheep’s eye at her.
make eyes at a man
「秋波を送る」の解説
「秋波を送る」という表現は、女性が目で合図を送ったり、目つきで異性の注意や興味を引こうとすることを言っているんだよ。ここでいう「秋波」とは、やわらかくて魅力的な目の表情を表しているんだ。
たとえば、クラスで好きな人がいる女の子が、その人にやさしく見つめることを「秋波を送る」と言うんだよ。この表現は、目で感情や意思を伝えることの大切さを教えてくれているんだね。言葉だけじゃなくて、目の表情でもたくさんのことを伝えることができるんだよ。
「秋波を送る」の使い方
「秋波を送る」の例文
- 彼はお店に来るたびに、同じ常連客であるともこちゃんに秋波を送っている。
- 会社一の人気者が僕の部署にいるのだが、他の部署の女性たちがわざわざ用事を作っては彼に秋波を送っていく。
- 彼女は、彼に盛んに秋波を送ったが、彼は、バットを握り素振りを続けるばかりだった。
- 彼女はよく、自分の美貌にものをいわせて、ちらちら秋波を送ることがあった。
- 僕はいつもいかにもお嬢様というような女性に秋波を送っているのだが、いつも執事のような男に邪魔をされる。
「秋波を送る」の文学作品などの用例
散歩の人出の中には、恁う云う人達の心を引こうとて、さまざまな化粧をした女が、秋波を送りながら徘徊して居る。(永井荷風のふらんす物語より)
まとめ
秋波を送るという言葉知った時は、響きは美しいのに、意味が色目を使うことだったので驚いたものである。秋の波のように澄んだ目元で、異性を惑わしながら出世していく人が現実にいたとしたら、それはこの言葉の響きのようにさぞかし美しい人なのだろうと思うと是非ともみてみたい。
この言葉は、目で合図を送ることによって相手に感情や意図を伝える行為を表しているんだね。