「小の虫を殺して大の虫を助ける」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
小の虫を殺して大の虫を助ける
【読み方】
しょうのむしをころしてだいのむしをたすける
【意味】
大きな目的を成就しようとする場合、全体として成功するために一部分、または比較的必要でない部分を犠牲にすること。
目の前の小さな損失にこだわってたら、もっと大事なことを逃してまうってことや。大局を見て物事を判断することの大事さを教えてくれる言葉や。
【語源・由来】
「小の虫」は全体の中の一部分、不必要な部分を。「大の虫」は全体や必要、重要な部分を表す。
【類義語】
・一将功成りて万骨枯る
・一殺多生
・尺を枉げて尋を直くす
・小を捨てて大に就く
・寸を曲げて尺を伸ぶ
・大事の前の小事
【英語訳】
to sacrifice something small in order to save something great
to lose a leg to save one’s life
to kill a small bug and save a large one
「小の虫を殺して大の虫を助ける」の解説
「小の虫を殺して大の虫を助ける」ということわざは、重要なことや大きな目標を守り達成するために、小さなものや些細なことを犠牲にすることを意味しているんだ。
この言葉は、目の前の小さな損失や犠牲を受け入れることで、より大きな利益や重要な目標を守るという考え方を表しているんだね。たとえば、ビジネスの世界で小さなプロジェクトを諦めて、会社全体の成功を目指すとか、個人の小さな利益を犠牲にして、より大きな社会的な目標を達成することがこれにあたるよ。
つまり、このことわざは、短期的な小さな損失を乗り越えて、長期的な大きな目標や利益に焦点を合わせることの大切さを教えてくれるんだね。それは、時には小さいことを犠牲にして、もっと大切なことを守る決断をすることを意味するんだ。
「小の虫を殺して大の虫を助ける」の使い方
「小の虫を殺して大の虫を助ける」の例文
- 小の虫を殺して大の虫を助けるとお医者さんに言われて、がんになった部分の切除に同意した。
- 小の虫を殺して大の虫を助けるというように、迷子になった一匹の羊を探すことをあきらめ、群れを連れて家路についた。
- 小の虫を殺して大の虫を助けるような世の中は、弱者にとって生きにくい。
- 小の虫を殺して大の虫を助けるような授業を行う先生なので、理解力のない子はどんどん取り残されていく。
- 小の虫を殺して大の虫を助けるとあるように、木を助けるために、弱ったり折れた枝をどんどん切った。