【ことわざ】
鹿を追う者は山を見ず
禅の教えでは「飢えたるものは食を選ばず」と続く場合がある。
「鹿を追う猟師は山を見ず」ともいう。
【読み方】
しかをおうものはやまをみず
【意味】
目先の利益を追っている者は、周囲の状況に気づかないというたとえ。
【語源・由来】
鹿を捉えようとして追うものは、獲物に気を取られて山全体を見ず、その険しさに気づかないで危険な目にあうということから。中国の『虚堂録』にあることば。
【類義語】
・木を数えて林を忘れる
・木を見て森を見ず
・金を攫む者は人を見ず
・木っ端を拾うて材木を流す
【対義語】
・傍目八目
【英語訳】
Zeal is a bad servant.(熱心は悪しき召使である)
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「鹿を追う者は山を見ず」の使い方
キャンペーンだって。おいしお菓子ね。
またもらってこようっと。
鹿を追う者は山を見ずっていうよ。ほどほどにしておいたら。
そうだね。つい夢中になっちゃった。
「鹿を追う者は山を見ず」の例文
- 目先の利益だけではなくお客様のことも考えましょう。鹿を追う者は山を見ず、今は良くても続きませんよ。
- 珍しい昆虫を探すために山に入ったが、探すのに夢中になって深い谷底に迷い込んでしまった。鹿を追う者は山を見ず。はやく引き返そう。
- 山菜採りではよく遭難する人がいます。鹿を追う者は山を見ず、命をかけてまで山菜を採らなくてもいいでしょ。
- 健太くんは、一つのことに夢中になっているとき、周りのことに気が付かない。まさに鹿を追う者は山を見ずだ。
- 一時期、鹿を追う者は山を見ずだったことは確かです。これからは安定した商売を目指します。
- 鹿を追う者は山を見ずか、少し冷静になれば良かったと思います。今回は勉強になりました。