【ことわざ】
勝負は時の運
【読み方】
しょうぶはときのうん
【意味】
勝負事はその時の運によって左右されるので、必ずしも実力通りの結果が出るものではない。人力ではどうしようもないということ。敗者を慰めることば。
【語源・由来】
「太平記」の「軍の勝負は時の運によることなれば、あながち恥ならねど」。
【類義語】
・勝つか負けるかは時の運
・勝敗は時の運
・勝負は兵家の常
・成敗は時の運
【対義語】
ー
【英語訳】
The race is not to the swift, nor the battle to the strong.
The chance of war is uncertain.
「勝負は時の運」の使い方

いつもなら、僕が一位なのに・・・。

健太くん、何の話?

凧揚げ大会があったんだけど、タイミングが悪くいい風が吹かなかったんだ。それで、三位だったんだ。かなり自信があったのに・・・。

勝負は時の運っていうからね。しょうがないわ。
「勝負は時の運」の例文
- 勝負は時の運だなんて、負けた側の言い訳に過ぎないから負けても絶対に言いたくない。
- 彼は、マラソン大会の時、湿度や風向きまで読んで走り、風をも味方につけて走るから、勝負は時の運だとは思っていない。
- 先月、試合があれば、ベストコンディションで勝てたのに勝負は時の運だなあ。
- 勝負は時の運というが、一番苦手な梅雨の時期に決勝戦があり、予想通り不調のため負けてしまった。
- 勝負は時の運と言われるが、私がもう少し遅くあの店を出ていれば、芸能人の熱愛スクープ記事は私のものだったのに。
まとめ
勝ち組として教科書に載っているアレクサンドロス大王の兵法では「兵を動かすには、星を見、時を見、人を見ることが大切である」とある。孫子の兵法でも「戦で勝ちたければ、これが揃っていること、自分にとって有利な方向へ動いていることが前提」という意味の言葉がある。なので、負けて、勝負は時の運と言い訳するより、その都度判断する能力を磨いて勝つべきである。