「千里の道も一歩から」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
千里の道も一歩から
「千里の道も一歩より始まる」「千里の道も一歩より起こる」「千里の行も足下に始まる」ともいう。
【読み方】
せんりのみちもいっぽから
【意味】
どんなに大きな事業でも、まずは手近なことの実行から始まるということ。何事も一歩一歩着実に進めることが大切だということ。
「千里」=約四千キロメートル、ここでは、はるかに遠い道のり。
「千里の道も一歩から」とは、どんなに大きな目標でも最初の一歩が大事で、そこから少しずつ積み重ねていくことで達成できるということだよ。
千里(約4000キロメートル)もある遠い道のりでも、まずは足元の一歩から始まるってことニャンよ。なにごともコツコツ進めていくことが大切ニャンね!
【語源・由来】
「合抱の木も、毫松より生じ、九層の台も累土より起こり、千里の行も足下より始まる」一抱えもある大木も、毛先ほどの小さな芽から成長し、九層もの高台ももっこ一杯の土を積み重ねることから着手し、千里の道のりも足もとの一歩から始まる。と、あることに基づく。
【出典】
「老子六四章」
【類義語】
・千里の行も一歩より始まる
【スポンサーリンク】
「千里の道も一歩から」の使い方
ともこちゃん、こんな朝早くになにをしているの?
最近ウオーキングを始めたの。いつかフルマラソンを完走したいわ。
ランニングの練習はしないの?
千里の道も一歩からよ。まずはウオーキングをして体力をつけるわ。
【スポンサーリンク】
「千里の道も一歩から」の例文
- 君は大きな仕事をしたいとばかり言っているけれど、まずはできることから始めなさい。千里の道も一歩からだ。
- 千里の道も一歩からというように、どんな大きな仕事でも、小さなことの積み重ねによって成し遂げられるものだ。
- すぐに結果を残したいなんて思っていないで、千里の道も一歩からというように、ひとつひとつの作業を確実に進めてみなさい。
- 将来、メジャーリーガーになるのがぼくの夢だ。千里の道も一歩からと、まず毎日素振りをはじめた。
- 千里の道も一歩からというように、どんなに遠い道のりでも、まずは最初にふみ出した一歩から始まる。
「千里の道も一歩から」を英語で言うと?
「千里の道も一歩から」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
You have to learn to walk before you run.
- 意味:走る前に歩くことを学ぶべきである。
Even the longest journey begins with a single step.
- 意味:長い旅も一歩から始まる。
He who would climb the ladder must begin at the bottom.
- 意味:梯子登りは最下段から始まる。
Little by little one goes far.
- 意味:少しずつ歩いて、人は遠くまで行く。
Rome wasn’t built in a day.
- 直訳:ローマは一日にしてならず。
- 意味:大事業は、長年の努力なしに成し遂げることはできない。
「ローマは一日にしてならず」という日本語のことわざは、英語版も存在し、中世のフランス語のことわざが元になっています。この表現は、ローマ帝国の繁栄が700年以上かけて築かれたことから生まれ、立派な成果や大きな目標達成には長期間の継続的な努力が必要であることを示しています。
A journey of a thousand miles begins with a single step.
- 直訳:千マイルの旅もたった一歩から始まる。
- 意味:どんな大偉業も手近なところから始まる。
- 用語:journey:旅
この言葉は、英訳されて英語圏でもよく知られています。