「玉に瑕」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
玉に瑕
【読み方】
たまにきず
【意味】
ほとんど完全で、それさえなければ満点なのにも関わらず、ほんの少しの欠点があること。
ほんまに完璧ってなかなか難しいんやなって思う。でも、その小さな瑕も含めて、全体の美しさを見るっていうのも、一つの視点やろうな。誰しもがちょっとくらいの瑕はあるもんやし、それも含めて価値を見いだすって大事やね。
【語源・由来】
「論衡」累害より出典。「瑕」とは、宝石の表面にほんの少しだけついているきずのことで、過去や欠陥という意味もあるとされる。それさえなければ、完璧なのに、惜しくも本当に少しだけ欠点があるということ。
【類義語】
・白壁の微瑕
【対義語】
・瑕に玉
【英語訳】
A fly in the ointment.
There are spots even on the sun.
Some faults are almost perfect.
「玉に瑕」の解説
「玉に瑕」という表現は、本来は美しい玉(宝石や貴重な石)に小さな傷や汚れがあることから、それさえなければ完璧なのに、ほんのわずかな欠点があるという意味だよ。これは、ほとんど完璧なものや人でも、小さな欠点や瑕疵があることを指して使われる言葉なんだ。
たとえば、優秀な学生がほんの一つの科目で苦手がある場合や、美しい工芸品に小さな傷がある場合など、全体的には素晴らしいけれども、完全ではないという状況に使われるんだ。それは、その小さな欠点があることで全体の価値が少し影響を受けるというニュアンスを含んでいるよ。
このことわざは、どんなに素晴らしいものや人でも完全無欠ではないという現実を示していて、小さな瑕疵が全体の印象に与える影響を表しているんだ。それは、人や物事の評価をする際に、全体と部分の関係を考慮する必要があるということを教えてくれているんだね。
「玉に瑕」の使い方
「玉に瑕」の例文
- 彼は人当たりもよくて、仕事もとてもできるけれど、酒癖が悪いことが玉に瑕だね。
- 彼女は美人で成績も優秀だと聞くけれど、言葉遣いが乱暴なことが玉に瑕で、それさえなければ素敵な女性なのにね。
- ともこちゃんはとても可愛いけれど、おしゃべりなのが玉に瑕だ。
- 友人は仕事で優秀な成績を収めていて、整った目鼻立ちをしているけれど、次々に恋人が変わることが玉に瑕だよ。