「辻褄を合わせる」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
辻褄を合わせる
【読み方】
つじつまをあわせる
【意味】
細かい点まで食い違いがなく、筋道が通る。前後が一貫する。
例えば、何かを説明するときに、ちゃんとした論理で話を組み立てるってことやね。話の筋を通すのが大事ってことわざやな。
【語源・由来】
「辻」は道があい、「褄」は左右があうものであるからいう。「辻」「褄」ともに、裁縫用語。
【英語訳】
join the flats (「話の」辻褄があう) ややくだけたいい方で hang together という英語訳もあります。文語調で堅い表現ですが We must tally our stories. といえば、辻褄を合わせる必要性が強く感じられます。
「辻褄を合わせる」の解説
「辻褄を合わせる」という表現は、物事の筋道を通るようにしたり、理屈を合わせたりすることを意味しているんだよ。
この言葉の「辻褄」というのは、話や論理の筋道が合っていること、矛盾がないことを指しているんだ。だから、「辻褄を合わせる」とは、話や説明が一貫性を持っていて、矛盾がないように工夫することを表しているんだね。
たとえば、何か話をしているときや、物語を作っているとき、全ての部分がうまくつながって、筋が通っていないと、聞いている人は混乱してしまうよね。それを防ぐために、話の内容を整理して、一貫性を持たせることが大切なんだ。
また、何かを説明するときにも、理屈がしっかり合っている必要がある。矛盾するような説明をしてしまうと、信頼性が失われてしまうから、論理的に整合性を持たせることが重要なんだよ。
このように、「辻褄を合わせる」は、話や論理が矛盾なく一貫している状態を作ることを言っているんだ。
「辻褄を合わせる」の使い方
「辻褄を合わせる」の例文
- 偶然が重なったのです。なぜこんな結果になったのか辻褄を合わせることができません。信用してもらうしかないのです。
- その話はもう少し辻褄を合わせないと部長には通らないよ。
- 辻褄は合っているがどうも釈然(しゃくぜん)としないな。
- 話の辻褄を合わせる必要はありません。不都合なところは本当のことを教えてください。
まとめ
辞書になかったので類義語にはしていませんが、行政事務などで一般的に使用されていることばに「平仄(ひょうそく)」ということばがあります。「平仄を整(ととの)える=てにをはを整える」とか「平仄を合わせる=辻褄を合わせる」という使い方をします。「平仄」は、もともと中国の漢詩で重視される発音上のルールです。「平仄」には辻褄とか条理(じょうり)というそのものの意味として使われる場合もあります。「平仄が合わない」というように否定的な意味で使われることもあります。
つまり、話の中の矛盾をなくして筋道を通す、理屈をうまく調整することを指しているんだよ。