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【糟糠の妻】の意味と使い方や例文(類義語・対義語・英語訳)

【ことわざ】
糟糠の妻

【読み方】
そうこうのつま

【意味】
貧しく苦しかったころから、ともに苦労をして長年連れ添ってきた妻のこと。

【語源・由来】
「後漢書(ごかんじょ)」宋弘(そうこう)より。

後漢の光武帝が寡婦(かふ)になった姉を大司馬(たいしば)宋弘にめあわせしようとして、「ことわざに人は出世すると交際相手を替え、金持ちになると妻を替えるというが、それが人情だろう」と言って、妻を替えるようにほのめかしたときに、宋弘は「貧賤の知(友達)は忘るべからず。糟糠の妻は堂より下さず(表座敷から下ろさないほど大切にしなくてはならない)」と答えたという故事に基づく。

「糟糠」とは、酒粕とぬかのことで、粗末なものという意味。

【類義語】
・糟糠の妻は堂より下さず(そうこうのつまはどうよりくださず)

【対義語】

【英語訳】
It is both a suffering-troubles wife. Good wife.

「糟糠の妻」の使い方

健太
おじいちゃんとおばあちゃんが、金婚式を迎えるからお祝いをすることになったんだ。
ともこ
それはおめでたいことね。
健太
若い頃には貧しいこともあって、とても苦労をしたけれど、今があるのはおばあちゃんが支えてくれたからだと話していたよ。
ともこ
健太くんのおばあちゃんは、糟糠の妻なのね。素晴らしいと思うわ。

「糟糠の妻」の例文

  1. 五十年連れ添った糟糠の妻を失って、とてもさみしい毎日を送っていると、友人から手紙が届いた。
  2. 糟糠の妻には感謝してもしきれない思いでいっぱいです。
  3. 友人から、糟糠の妻と銀婚式を迎えましたという挨拶状が送られてきた。
「糟糠」を、ぬかみそ臭い(所帯じみた)妻という意味で使うのは誤りなので注意が必要。
「これほど華やかなパーティーは、糟糠の妻のようなうちの女房には似合わない場所だよ。」などと使うのは誤り。

まとめ

糟糠の妻というように、貧しいときにもしっかりと夫を支えた妻の存在は、心強いものなのではないでしょうか。
また、糟糠の妻の由来となった宋弘は、とても愛妻家ですね。


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