【ことわざ】
腸がちぎれる
【読み方】
はらわたがちぎれる
【意味】
耐えきれない、耐えがたい悲しみのたとえ。
【語源・由来】
昔、中国で猿の子供を捕らえて舟に乗せたところ、母猿が川岸をどこまでも追いかけてきて、ついには舟にたどり着いたものの息絶えてしまった。そこで母猿の腹を裂いてみたところ、捕らえられて連れ去られる子猿を思う悲しみのために、腸がずたずたに断ち切れてしまっていた、という故事が由来。
「はらわた」とは、臓腑(ぞうふ)、内臓(ないぞう)のこと。
【類義語】
・断腸の思い(だんちょうのおもい)
【英語訳】
To eat one’s heart out with grief.
「腸(はらわた)がよじれる」は、誤り。
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「腸がちぎれる」の使い方
ともこちゃん、どうして泣いているの?
ずっと一緒に暮らしていた犬が、病気で死んでしまったの。
それは、腸がちぎれる思いだね。
ええ、悲しくて涙が止まらないわ。
「腸がちぎれる」の例文
- 大切な家族を失うということは、腸がちぎれるほどの悲しみを覚える。
- 親友の訃報に、腸がちぎれるような思いだった。
- 家族のように暮らしてきた愛犬が亡くなったときには、腸がちぎれる思いだった。
- 父を亡くしたときは、とても悲しくて腸がちぎれる思いをした。
- 腸がちぎれる思いで、家族を捨てて家をでたことは忘れられない。
「腹がよじれる」と間違えて、笑いすぎるの意味で使わないように注意。
「腸がちぎれるほど面白かった。」と使うのは誤り。
「腸がちぎれるほど面白かった。」と使うのは誤り。
まとめ
腸のちぎれるような、深い悲しみを経験するということは、とてもつらいことではないでしょうか。
由来となった故事の母猿は、大切に育てていた子猿を急に失ってしまい、想像を絶する悲しみを味わったのではないでしょうか。
また、母猿を失ってしまった子猿の悲しみも、とても深いものではないでしょうか。
日々、家族や友人を大切に思いながら暮らしたいものですね。