「馬脚を現す」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
馬脚を現す
【読み方】
ばきゃくをあらわす
【意味】
包み隠していたことがあらわれる。化けの皮が剥がれる。ぼろを出す。
馬脚を現す、この言葉、何かと使えそうやね。でも、できれば自分が使われる側にはなりたくないなあ。
【語源・由来】
元曲(陳州糶米、第三折)より。芝居で馬の足の役者が姿を見せてしまう意から。
【類義語】
・化けの皮が剥がれる(ばけのかわがはがれる)
・尻尾を出す(しっぽをだす)
・尻が割れる(しりがわれる)
【英語訳】
To show the cloven hoof.
betray oneself.
show one’s true colors.
しかし、「表わす」は誤り。
「馬脚を現す」の解説
「馬脚を現す」という表現は、隠していた本性や悪事がうっかり露見してしまうことを意味する言葉だよ。この言葉の起源には、元曲と呼ばれる元王朝時代の中国の劇に関連する話があるんだ。その劇の中で、悪事を働いた人物が馬の足(馬脚)を露出してしまい、その結果、隠していた悪事が明らかになることを恐れる場面がある。また、禅宗の問題である「黄竜の三関」にも関連があるとされていて、そこから派生した「驢脚自ずから露あらわなり」が「馬脚を現す」へと変化したという説もあるよ。
この表現は、人が意図的に隠していたことが、何らかの行動や言動を通じて不意に明るみに出てしまう状況を指すのに使われるんだ。たとえば、うそをついていたり、何か悪いことを企んでいたりする人が、何かの拍子にその真実がバレてしまうことを「馬脚を現す」と言うよ。この言葉は、社会生活の中で誠実さがいかに大切か、そして隠し事が最終的には明らかになることが多いという教訓を伝えてくれるね。
「馬脚を現す」の使い方
昨日が初めてじゃないみたいね。
ついに馬脚を現したわね!
「馬脚を現す」の例文
- 会社の裏帳簿が押収されて、ついに馬脚を現した。
- 疑ってはいたけれど、証拠がつかめずにいた。しかし、うっかり口を滑らせたことで馬脚を現した。
- 昨日家でサッカーの試合を見ていたというけれど、本当はどこへ行っていたのかと問い詰めたところ、見ていたはずの試合の結果を間違えたことで、ついに馬脚を現した。
- 彼は生徒会長に立候補した際の、宿題を無くすという公約を実行することのないまま、すぐに馬脚を現した。
- ここには初めて来たと言っていたのに、迷わず照明のスイッチを入れることができたなんて、馬脚を現したな。
まとめ
軽い気持ちで悪事を働いたり、都合の悪いことは隠したいと思うことがあるのではないでしょうか。
また、後ろめたいことを守るために、正体を隠したりすることもあるのかもしれません。
しかし、悪いことというのは、必ず暴かれます。
そのようなことのないように、いつでも誠実にいたいですね。
この表現は、馬が隠していた足(脚)を現してしまうことから来ていて、何かを隠していても、いずれはその真実が明らかになるということを教えてくれる言葉なんだよ。