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「呑舟の魚も水を失えば、則ち螻蟻に制せらる」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
呑舟の魚も水を失えば、則ち螻蟻に制せらる
【読み方】
どんしゅうのうおもみずをうしなえば、すなわちろうぎにせいせらる
【意味】
大人物は、その能力にふさわしい場を与えられないと能力を発揮することができない。
「螻蟻」は、けらとあり。ここでは、つまらない小人物のたとえ。
「呑舟の魚も水を失えば、則ち螻蟻に制せらる」という言葉は、どんなに大きな能力や才能を持った人でも、適切な環境や地位がなければ、その能力を十分に発揮することができず、小さな障害にも阻まれるという意味を持っているんだよ。
ええっと、大きな魚でも水がなければ、ちっちゃな虫にも困るってことやな。それって、すごい能力を持ってても、適切な場所や環境がないと、ちょっとしたことにつまずくってわけやな。
大物でも、ちゃんとした場所にいないと、本領発揮できへんってことを教えてくれるんやな。
【出典】
「荘子」
【語源由来】
舟を丸呑みにするほどの大きな魚も、陸に上がると小さな虫にも動きを押さえられてしまうことから。
【類義語】
・大魚も陸に出れば蟻にせめらる
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「呑舟の魚も水を失えば、則ち螻蟻に制せらる」の解説
カンタン!解説
「呑舟の魚も水を失えば、則ち螻蟻に制せらる」という言葉は、すごく大きな能力や力を持っている人でも、その力を十分に使える場所や環境がないと、ちっぽけなものにも負けてしまうってことなんだよ。
例えば、すごく大きくて強い魚でも、水がないところにいたら、小さな虫にさえ困ってしまうようなことさ。それと同じで、すごい才能や能力を持っている人も、その才能を発揮する場がなければ、小さな障害にもつまずいてしまうことがあるんだ。だから、自分の才能や能力を最大限に活かすためには、その才能に合った場所や環境を見つけることが大切だよ。
「呑舟の魚も水を失えば、則ち螻蟻に制せらる」の使い方
才能あるともこちゃんはどこに就職するの?
どこでもいいわ。
呑舟の魚も水を失えば、則ち螻蟻に制せらるというよ。ともこちゃんの能力にふさわしい職場を見つけないとだめだよ。
天賦の才を生かすことができるように、就職活動に本腰を入れることにするわ。
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「呑舟の魚も水を失えば、則ち螻蟻に制せらる」の例文
- お金持ちは活躍の場を得やすいが、貧乏人はそうはいかない。呑舟の魚も水を失えば、則ち螻蟻に制せらるというから、才能ある貧しい人への助成と活躍の場を増やす。
- 日本の教育では、呑舟の魚も水を失えば、則ち螻蟻に制せらるようにギフテッドの才能が潰される。
- 健太くんからサッカーを取ったらただの人だ。呑舟の魚も水を失えば、則ち螻蟻に制せらるという。彼はグラウンドでこそ輝く。
- 呑舟の魚も水を失えば、則ち螻蟻に制せらるのは国の損失でもあるから、才能が発揮できるよう取り計らう。
- 孔子も時に会わずというし、呑舟の魚も水を失えば、則ち螻蟻に制せらるからチャンスは多い方がいい。