【ことわざ】
蝸牛角上の争い
【読み方】
かぎゅうかくじょうのあらそい
【意味】
小さなことで争ったり、喧嘩をしたりすること。また、家や学校などといった狭い世界の中で争うこともいう。
「蝸牛」は、かたつむり。
【語源・由来】
『荘子』という書物の一節である。中国の戦国時代・魏の第3代君主として君臨していた恵王(けいおう)は斉王の暗殺を企てていたところ、側近の恵施(けいし)が載晋人(たいしんじん)という人格者を連れてきた。載晋人は恵王に蝸牛の存在を知っているか尋ね、王は肯定し、さらに載晋人は話を続けた。載晋人曰く、蝸牛の左の角に触氏という者の国があり、右の角には蛮氏という者の国が存在した。あるときその両者が角の上で互いの領地を争ったという。載晋人はその逸話を現世に置き換え恵王に、「広大な宇宙に対し、魏はほんのささやかな存在である。そんな中に存在する、梁などちっぽけな存在でしかない。恵王のしようとしていることは蝸牛角上の争いでしかない。」そう説得したという話が由来とされている。
【類義語】
・蝸角の争い
・蝸牛の角争い
・蛮触の争い
・蝸牛の角の上に何事をか争う
・コップの中の嵐
・石火光中この身を寄す
【英語訳】
・A storm in a teacup.
・Meaningless argument.
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「蝸牛角上の争い」の使い方

うわー!!イチゴのショートケーキだ!おいしそー!!

ホントだ、イチゴも赤くて凄く美味しそうだね。

ちょっと待って!ともこちゃんのイチゴの方がなんだか大きくない?うん、僕のより大きいよ絶対!

もー、そんな事どうでもよくない?蝸牛角上の争いなんかしたくないよ。
「蝸牛角上の争い」の例文
- 大人になっても蝸牛角上の争いなんてみっともないことはやめなさい。
- ケーキの上のイチゴを取ったとか取らなかったとかで喧嘩なんて、まさに蝸牛角上の争いだ。
- 蝸牛角上の争いというようにくだらないことで喧嘩をするな。
- 授業中に男子生徒が蝸牛角上の争いをし、先生に怒られた。