「同病相憐れむ」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
同病相憐れむ
一説では、「哀れむ」は自身に対して、「憐れむ」は他人に対しての感情だという意味の違いがあるとされていますので、今回のことわざでは「憐れむ」の方が適切だといえるでしょう。
【読み方】
どうびょうあいあわれむ
【意味】
同じ苦痛を受けているものは、互いに理解し合い同情する念が深い。
お互いの痛みや悩みを共有して、それを乗り越えようとするんや。同じ問題を抱えてる人同士は、特別な絆で結ばれるってことやね。
【語源・由来】
「呉越春秋(闔閭内伝)」の「同病相憐れみ、同憂相救う」から。
【類義語】
・狼は互いに食わず
・烏は烏の眼をほじくらない
・同悪相助く
・同類相憐む
【英語訳】
・Misery makes strange bedfellows.
・Misery loves company.
・fellow sufferers pity each other
「同病相憐れむ」の解説
「同病相憐れむ」ということわざは、「呉越春秋」の中の「闔閭内伝」に由来する言葉で、同じ病気や苦しみ、悩みを持つ人たちが互いに共感し、お互いを慰め合うという意味があるんだ。
このことわざは、人間が共通の経験や問題を共有しているとき、お互いの気持ちをより深く理解し、同情し合うことができるという心理を表しているんだよ。
たとえば、同じ病気を経験した人たちは、その病気の大変さや苦しみを他の人よりもよく理解できるから、互いに励まし合ったり、アドバイスを交換したりすることが多いよね。また、同じような悩みを持つ人たちが集まる自助グループなどでも、この「同病相憐れむ」の精神が見られるんだ。
このことわざは、人が共感と支えを求める自然な心理を表現していて、同じ経験を持つ人たちが互いに力を与え合うことの大切さを教えてくれるんだよ。
「同病相憐れむ」の使い方
「同病相憐れむ」の例文
- 私もついこの間、ペットを亡くしたのです。同病相憐れむというもので、あなたの気持ちは痛い程、よく分かります。
- 彼らは二人とも幼い頃に不遇な環境に身を置いていたから、同病相憐れむで、結びつきがとても強い。
- あなたは同病相憐れむで、私にすり寄ってくるけれども、私はあなたと同じ立場のつもりではないので、よろしく。