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【堂に升りて室に入らず】の意味と使い方や例文(出典・語源由来・故事)

堂に升りて室に入らず

「堂に升りて室に入らず」の意味(出典・語源由来・故事)

意味

【ことわざ】
堂に升りて室に入らず

【読み方】
どうにのぼりてしつにいらず

【意味】
学問・技量がかなり高いレベルに達しているが、奥義を極めるに至っていない。

「堂」は、面座敷。「室」は、奥の間。「堂に升る」は、上達して一定の水準に達することのたとえ。また、「室に入る」は、さらに進んでより深い境地まで達することのたとえ。
ことわざ博士
「堂に升りて室に入らず」ということわざは、学問や技術などで、一定のレベルまでは上がってきたけれど、最も高度な部分や深い部分まではまだ達していないという状態を示しているんだよ。
助手ねこ
ええと、それって、大きな建物の入口までは来たけど、まだ中の部屋には入ってないってことやな。

つまり、ある程度は上手になったけど、まだまだ上を目指せるって感じか。学びや技術での中途半端な感じを表してるんやな。

【出典】
論語ろんご

【語源由来】
面座敷には入っているが、まだ奥の間には入っていない意から。

【故事】
孔子が弟子の由(子路)が瑟(大型の琴)を爪弾く様子を見て「どうも子路の弾く瑟は私の門下で奏でるようなものではない」と言ったので、それを聞いた門人たちは子路を敬わなくなった。そこで孔子は「由や堂に升れり、未だ室に入らざるなり(子路の技量は十分にすぐれている。面座敷には上がれたが、奥の間にはまだ入ることができないというだけのこと)」と評して子路をかばい、門人たちの不見識に注意を促した。

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「堂に升りて室に入らず」の解説

カンタン!解説
解説

「堂に升りて室に入らず」という言葉は、ちょっとわかりにくいけど、簡単に言うとね、「もうちょっとで全部わかるけど、まだ最後の一歩が足りない」みたいな意味だよ。

例えば、友達とゲームで対戦して、もうちょっとで勝てる!と思っても、最後の最後で負けちゃうこと。そんな感じの、もう少しで完璧!ってところまで来ているけど、最後の一歩が足りない状態を指すんだ。

このことわざは、昔の中国の本「論語」に出てくる言葉で、元々は建物のことを指していてね、「堂」とは、家の入口みたいなところで、客を迎える場所のこと。「室」とは、もっと奥の部屋、特別な場所を指しているんだ。だから、この言葉で言っているのは、家の入口までは入ったけど、もっと奥の部屋まではまだ入っていない、っていう感じ。つまり、学びや技能の中で、もうちょっとで最後まで達するけど、その最後の一歩がまだ足りない、という意味になるんだよ。

「堂に升りて室に入らず」の使い方

ともこ
健太くんの空手の腕前はかなりのものね。
健太
堂に升りて室に入らず、まだまだだよ。
ともこ
奥義を目指しているの?
健太
何事もやるなら高みを目指さないとね。
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「堂に升りて室に入らず」の例文

例文
  1. Youtubeなどで簡単に学べるようになったが、堂に升りて室に入らずというレベルの人間が増えた。
  2. 人間国宝になるには月日が培う経験が必要だから、若輩者の僕はまだまだ。どれだけ賞賛されても、堂に升りて室に入らずだ。
  3. 彼はあと一歩、堂に升りて室に入らずという感じだ。このまま続けていれば、いずれ極めそうだが。
  4. こらえ性のない若者が増え、堂に升りて室に入らずの状態でやめてしまう者が多いのが残念だ。
  5. 彼の技術は相当なものだけど、堂に升りて室に入らずで師匠には遠く及ばない。

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