【ことわざ】
下衆の後知恵
【読み方】
げすのあとぢえ
【意味】
愚かで教養のない者は、必要なときに知恵が浮かばず、物事が終わってから良い考えが浮かぶというたとえ。
【語源・由来】
下衆(げす)とは、品性が劣っていたり、能力が十分ではない者のこと。
【類義語】
・下衆の後思案(げすのあとじあん)
・下衆の知恵は後から(げすのちえはあとから)
【対義語】
–
【英語訳】
An afterwit is everybody’s wit.
It is easy to be wise after the event.
Afterwit comes over late.
「下種の後知恵」「下司の後知恵」とも書く。
「下衆の後知恵」の使い方

昨日みんなで話し合っていたことだけど、とてもいい考えが浮かんだんだ。

健太くん、昨日結果は決定したじゃない。

もっといい考えがあるんだよ。

それなら話し合っているときに言うべきよ。今さら言うなんて、下衆の後知恵よ。
「下衆の後知恵」の例文
- 彼は会議でなにも発言しなかったのに、終わってから意見を出すなんて、下衆の後知恵というものだよ。
- 彼女はいつも話し合いが終わったあとに、良い考えが浮かんだというけれど、それは下衆の後知恵だ。
- 下衆の後知恵というように、決まった後であれこれ言っても遅いよ。
- あれほどの時間を使って話し合いをしたにも関わらずに、終わってから案を出しても下衆の後知恵だろう。
- みんなで決めたことなのに、後からそんなことを言うなんて、下衆の後知恵じゃないか。
まとめ
下衆の後知恵というように、必要なときに知恵が浮かばないということは、とても困るのではないでしょうか。
そのようなことにならないように、普段から教養を高めることが大切ですね。
必要なときに良い知恵が浮かぶように、いろいろな知識を身に付けておきたいものですね。